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埼玉県和光市:公共下水道の経営状況

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経営比較分析表(2023年度)

経常収支比率

収益的収支比率

累積欠損金比率

流動比率

企業債残高対事業規模比率

経費回収率

汚水処理原価

水洗化率

経営の健全性・効率性について

①経常収支比率は109.85%と黒字で、類似団体の平均値を上回っている。また、②累積欠損金比率については、欠損金が発生していないため、0.00%となった。④企業債残高対事業規模比率については前年度より44.5ポイント減少した。これらのことから、当市の経営状況はほぼ健全であると判断している。③流動比率は166.68%で前年に比べて上昇傾向にあり類似団体の平均値を上回り、健全であると判断している。⑤経費回収率については、98.57%で、増加しているが、類似団体の平均を下回っているため、支出の適正化に努め、健全な事業運営を進めていく必要がある。⑥汚水処理原価は70.85円と、類似団体の平均値を大幅に下回る額となっている。経営状況は健全であると判断している。⑧水洗化率については、令和5年度決算では99.19%となった。当市は、今後も土地区画整理事業の進展に伴い、住宅等の増加が見込まれるため、下水道への接続及び正しい使い方等について啓発を進めていく必要があると考えている。

有形固定資産減価償却率

管渠老朽化率

管渠改善率

老朽化の状況について

①有形固定資産減価償却率は、令和4年度において大規模な工事の完了による取得固定資産の増加により、上昇傾向にあるが、27.22%と類似団体の平均値を下回った。また、②管渠老朽化率は0%を維持していることから、老朽化の度合いは類似団体等よりも低いことが分かる。③の管渠改善率は0%と類似団体の平均値を下回っている。老朽化の対策としては、布設後の経過年数、施設の重要度及び管路を布設している道路の交通量等を勘案して、早期かつ計画的に、修繕、改築及び更新等を実施していかなくてはならないが、当市では管路内部のカメラ調査を行い、その調査結果に基づき適切に補修を進めているため、当面は引き続きこの取組を継続していく。

全体総括

各指標について、類似団体平均値及び全国平均値を下回るものがあるが、現状においては健全な経営状況を維持している。しかし、今後は経費回収率を上昇させ、経営改善していく必要がある。支出については、予算内容を見直し、工事内容を精査した上で適切に事業を進めていく。収入については、新型コロナウイルスによる影響が改善されたことや、人口の増加による使用料収入の増加を見込むことができることや、他会計からの繰入金の見直しを行うほか、使用料金の見直しを進めていく。また、令和元年度に策定した下水道事業経営戦略の見直しを実施し、投資・財政計画に基づき、今後予定している総合地震対策業務への取組及びストックマネジメント計画の策定等に沿った取組を計画的かつ効率的に推進し、経営基盤の強化を図っていく方針である。

出典: 経営比較分析表,

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