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地方財政ダッシュボード

埼玉県入間市の財政状況(2010年度)

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収録データの年度

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地方財政AI: RAGエンジン(試験中)※直近3年の文書で要約します。現在は質問文の変更はできません。

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2010年度)

財政力指数の分析欄

平成22年度単年度指数が「1」を割り、3ヶ年平均でも4年ぶりに「1」を割り込み0.99となった。基準財政需要額の増額もあったが、主因は基準財政収入額が大きく減少したためである。

経常収支比率の分析欄

2年続けて比率が改善され88.1%となり引き続き類似団体平均を下回っている。これは、分子においては人件費及び扶助費が減少し、分母においては、当初、普通交付税不交付団体と見込んでいたものが22年度は交付団体となり、普通交付税が交付されたことが大きな要因である。今後も、経常経費の抑制に努めるとともに、市税を中心とした自主財源の確保を図り、行政改革長期プラン前期実行計画(23年度効果目標2億円)を推進し、さらなる比率の改善に努めていく。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人口1人当たり人件費、物件費、維持補修費の合計額の人口1人当たりの金額は、類似団体平均を下回り減少傾向にある。人件費については、平成14年度から平成18年度末まで専門職以外の職員採用を行っていないことや通勤手当・住居手当等の見直しの成果が挙げられる。また、従来から民間でも実施可能なものについては、委託化を行い労務職の退職不補充を進めるとともに、事務事業の見直し等により経費の節減を図ってきたことが要因と考えられる。物件費についても、各項目において経費の見直しを進めた結果減少しているものである。今後も行政改革長期プランに基づく実行計画を推進し、経費の削減を図っていく。

ラスパイレス指数の分析欄

ラスパイレス指数は、対前年比較で0.3ポイント下降の101.9となり、類似団体平均を1.9ポイント、全国市平均を3.1ポイント上回っている。また、県内市(さいたま市を除く)において、前年度は上位から13番目の数値であったが、今年度は8番目に上がっている。平成18年度に実施した給料の定期昇給12ヶ月延伸の一部を復元したことにより前年度に上昇しているが、職員構成の変動から今年度は下降したと分析している。今後においても更に諸手当の一部見直し及び廃止を検討する。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

平成14年度から平成18年度末まで専門職以外の職員採用を行っていないなど、職員数の削減に努めてきた結果、人口1,000人当たりの職員数は類似団体平均の6.11人と概ね同様の6.21人となっている。なお、平成23年度以降は自然退職等により、人口1,000人当りの職員数は減少する見込みである。平成23年4月1日現在の職員数(1,041人)は、平成17年4月1日現在の職員数(1,106人)と比較すると5.9%(65人)の削減であり、新地方行革方針(総務省)に基づき定めた4.6%(51人)以上の削減を図ることができた。今後における職員数については、毎年の総員適正化計画の策定において、職員の適正配置を行っていく。

実質公債費比率の分析欄

過去からの起債抑制策により類似団体平均を下回っている。しかし交付税の代替財源である臨時財政対策債に加えて、学校耐震化事業の増により、平成22年度発行額は目標である償還元金以下に抑制する事が出来なかった。発行額の増加は、後年度において元利償還金の増加に繋がる事から比率の上昇も懸念され、今後とも新規発行の抑制に努めていく。

将来負担比率の分析欄

一般会計等の地方債残高は増加したが、公営企業繰入見込額、組合等負担見込額及び退職手当負担見込額が減じて全体としては将来負担額は減少した。また充当可能財源が増加したこともあり比率が減少した。今後についても市債の新規発行額の抑制に努め財政の健全化に努めていく。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2010年度)

人件費の分析欄

人件費に係る経常収支比率は、類似団体平均を上回ってはいるが、減少傾向にある。人件費総額も減少傾向にあるが、これは行政改革長期プラン前期実行計画における職員削減(平成22年度管理定数1,055人に対して実配置が1,036人)、及び給与、賞与の削減によるところが大きい。今後人員の削減は限界がくると思われるが、組織体制の見直し等を行いさらなる人件費の削減を図っていく。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率は、類似団体平均を上回ってはいるが、減少傾向にある。行政改革長期プラン前期実行計画により経常的経費について見直しを進めていることが減少の大きな要因である。今後、委託料については委託内容の精査、指定管理料の見直しを、また使用料等特定財源の見直しを行うなど、経費の削減や財源の確保に努めていく。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率は、上昇傾向にあり、類似団体平均とほぼ同じ数値となっている。扶助費総額の増加要因は、生活保護費、子ども手当費の増加によるところが大きい。扶助費については削減が難しいが、市単独事業費を中心に更なる見直しを行い、抑制に努めていく。

その他の分析欄

その他(維持補修費、繰出金)に係る経常収支比率は類似団体を下回り、ほぼ横ばいを維持している。行政改革長期プラン前期実行計画により、下水道事業会計への繰出金は減少傾向にある。国民健康保険・介護保険・後期高齢者医療特別会計への繰出金は増加傾向にあるため、保険税の適正化や医療費等の抑制などにより、普通会計の負担を削減していく。

補助費等の分析欄

補助費等に係る経常収支比率は類似団体平均を下回っている。行政改革長期プラン前期実行計画において事務事業の見直しの一つとして補助金の適正化を掲げ、削減努力をしている。今後も補助金チェックシートの活用、負担金の見直し等を進め、さらなる適正化に努めていく。

公債費の分析欄

公債費に係る経常収支比率は、類似団体平均を下回りかつ下降傾向にある。公債費総額の減少要因は、高利率で借りた時期の起債の償還が終了したこと等による。しかし、今後は臨時財政対策債や小・中学校の耐震化をはじめとする公共施設の整備により地方債の増加が見込まれる。そのため行政改革長期プラン前期実行計画において、新規地方債発行額を元金償還額未満とすることに努めるなどの目標指標を定めており、今後も財政の健全化に取り組んでいく。

公債費以外の分析欄

公債費以外に係る経常収支比率は、昨年度に比べて減少し類似団体平均を下回っている。それぞれの分析は各項目によるが、公債費に係る比率も減少し、公債費以外に係る比率も減少していることから、今後もこの傾向を維持できるよう経費の削減に努めていく。

実質収支比率等に係る経年分析(2010年度)

分析欄

財政調整基金については、2年続けて標準財政規模の4%台であったが、22年度については、7%台まで増加した。当初、普通交付税の不交付団体と見込んでいたものが、交付団体となり、途中で9億円あまり積立ができたことが大きな要因である。今後も経費の削減に努め、標準財政規模の10%を目標に積み増しをしていく。実質収支額の標準財政規模に対する割合である実質収支は3.82%であった。この値は、経験上3~5%が適当と言われているので、健全な財政運営ができたものと考える。標準財政規模に対する実質単年度収支の割合は、4年ぶりに黒字となった。こちらも財政調整基金への積立てができたことが大きな要因である。今後も黒字が維持できるよう行政改革長期プランの実施をはじめ、経費の削減に努めていく。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2010年度)

分析欄

平成22年度は連結する全ての会計において赤字額が発生しなかった。特に水道事業会計は前年度と比較し、黒字額の増額が大きくなっている状況である。水道事業会計については、平成21年度は他会計への貸付により現金預金が減少していたが、平成22年度はその回収があり、また前年度と比較し施設整備事業が少なかった為、現金預金の額が増加していた。よって資金剰余額が大きく増額したものである。

実質公債費比率(分子)の構造(2010年度)

分析欄

公債費及び準公債費の合計額は、平成22年度は前年度と比較し減少している。算入公債費も減少しているが、公債費等の減少額がそれ以上だった事から分子は前年度と比較し-294千円となった。市債新規発行額を償還元金以下に抑制してきた結果、元利償還金の減少が図れたものである。今後も適正な市債発行に努め、将来的に発生する公債費負担が過度なものとならない様に留意していく必要がある。

将来負担比率(分子)の構造(2010年度)

分析欄

将来負担額は、一般会計等に係る地方債現在高は増額したものの、その他の負担額の減少がそれを相殺する形となり、結果として負担額合計は前年度と比較し、-314千円となった。今後もしばらくは同様な傾向が続くものと考えられる。また充当可能財源等については、充当可能基金残高以下すべてが増額した。基金においては特に財政調整基金残高が増額した結果が影響している。将来負担額が減少し、充当可能財源が増加したことにより将来負担比率の分子は減少した。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,