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地方財政ダッシュボード

青森県むつ市の財政状況(2011年度)

🏠むつ市

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2011年度)

財政力指数の分析欄

経済基盤が脆弱で市税等自主財源の割合が低いことにより、類似団体平均を0.27ポイント下回っており、さらに微減傾向にある。歳入の確保に努めるとともに、退職者一部不補充等の職員数減による人件費の削減、普通建設事業及び地方債の抑制による公債費の削減に取り組むなど、行財政の効率化、財政の健全化を図ることで、類似団体平均との差を縮めるべく、不断の努力を継続していく必要がある。

経常収支比率の分析欄

青森県内最大の行政面積で市域の大半が過疎地域かつ連担性が低く、行財政の効率化を進めづらい側面があるなどの要因から、類似団体平均を8.4ポイント上回っている。人件費、公債費の義務的経費の削減等にこれまで以上に真摯に取り組み、速やかに財政構造の弾力性確保に繋げていく必要がある。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

平成23年度においては大規模災害に備えるため災害備蓄品の充実を図った結果、類似団体平均を23,010円上回っている。人件費の削減等経費の抑制に取り組んでいるものの、青森県内最大の行政面積を有するなどの地勢・地理的要因等から、行政コストがかさむ傾向にあることに変わりはないことから、時代の変遷、地域・社会環境に即した事務事業の見直しや庁舎・各種施設に係る維持管理経費の最適化を継続して推進していかなければならない。

ラスパイレス指数の分析欄

全国市平均から3.9ポイント、類似団体平均から3.0ポイントそれぞれ下回っている状況にあり、退職者不補充等による職員構成のバランスの維持に他市に先んじて取り組んできた成果が現れているといえる。国家公務員の給与改定特例法の措置の影響を除いた場合の本指標の参考値は95.2であり、類似団体平均や全国平均を下回るレベルであると推測されることから、今後も給与水準の適正化維持に向けた取組みを継続していく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

市町村合併以後、退職者一部不補充等による職員数の適正化を推進してきたことから、旧町村3地区にそれぞれ分庁舎を設置しているものの、類似団体平均を0.32人上回っている規模を維持している状況にある。今後も各地区の行政ニーズの的確な把握に努め、事務事業の適宜見直しを図りつつ、民間委託・市民協働の推進に努めるなど、限られた人員数で最大限の効果を発揮できるよう効率性の追求に取り組んでいく。

実質公債費比率の分析欄

微減傾向にあるものの、依然として類似団体平均を8.0ポイント上回っている。昭和60年代からの学校建設や、平成12年以降の一部事務組合が整備した一般廃棄物、し尿処理施設等の起債償還に係る負担等により、比率が悪化した経緯にあることを踏まえ、新規の地方債発行に当たっては厳選し、かつ計画的に進めることにより、早期に18%以下とすることを目指す。

将来負担比率の分析欄

比率の減少傾向は明らかであるものの、依然として類似団体平均を155.0ポイント上回っている状況にある。比率を押し上げる要因としては、一般会計の地方債現在高、及び各特別会計や一部事務組合の地方債現在高に係る財政負担のほか、一部事務組合下北医療センターの資金不足額に対する財政負担が挙げられるが、今後も指標改善に向けて地方債の抑制を図るとともに、下北医療センターの経営健全化に係る取組を重点的に支援していく必要がある。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2011年度)

人件費の分析欄

類似団体平均との差が縮減しているが、依然として3.4ポイントを下回っており、比較的低水準にあるといえる。これは、主として退職者一部不補充等による職員数の削減で人件費の抑制に努めたことによるものであり、今後も所要のマンパワーの確保と職員の資質向上に注力し、組織体制の維持・安定を図る中で人件費の抑制に努める。

物件費の分析欄

類似団体平均と比較すると6.8ポイント下回っている。これは、ごみ処理業務等を一部事務組合で行っていることから、各種業務に対する物件費等の経費を負担金(補助費等)として支出していることが要因としてあげられる。このことは物件費の比率が低い一方で、補助費等の比率が高いことでも現れている。

扶助費の分析欄

類似団体平均と比較すると0.7ポイント上回っている状況にある。要因としては、地域の雇用の減少等により生活保護費が増加していることがあげられるが、類似団体平均や県平均と比較すると、受給者に対する就労支援等による効果が指標悪化傾向に対する一定のブレーキとなっていることが見受けられる。今後も受給者への支援活動を継続し、可能な限り生活保護費の縮減に努めていく。

その他の分析欄

類似団体平均と比較すると依然として0.8ポイント下回っているが、ゆるやかな悪化傾向が見られるため、今後の推移に注視が必要であるといえる。除排雪に伴う道路の維持補修経費や国民健康保険や下水道事業等の特別会計に対する繰出金の規模の適正化について意識的に取り組むことにより、財政負担の増大化を抑制していく。

補助費等の分析欄

類似団体平均と比較すると15.9ポイント上回っている。これは物件費の欄で記述したように、ごみ処理業務等を一部事務組合で行っていることにより、各種業務に係る経費を負担金として支出していることや、一部事務組合下北医療センターの負担金が要因として挙げられることに加えて、平成21年度から建設を開始した消防庁舎に係る費用負担分が増加したことによるものである。補助費等は大半が一部事務組合負担金であることから、その推移を注視し、負担規模の適正化に十分留意していくことが求められる。

公債費の分析欄

類似団体平均と比較すると2.8ポイント上回っている。これは、昭和60年代からの学校建設や平成12年以降の一部事務組合で建設した一般廃棄物、し尿処理施設等の起債償還に係る負担等により、比率が悪化した経緯によるものである。普通建設事業に係る地方債元利償還金は平成17年度をピークに減少傾向にあり、引き続き普通建設事業の厳選、精査等により新規発行債を抑制し、改善を図る。

公債費以外の分析欄

類似団体平均と比較すると5.6ポイント上回っている。これは青森県内最大の行政面積を有するなどの地勢・地理的要因等が底流にあり、行財政の効率化、行政コストの圧縮を図る上で大きな障壁となっていることが要因としてあげられる。今後も人件費の抑制に努めるとともに、事務事業の見直しや庁舎・各種施設に係る維持管理経費の最適化などの取組、一部事務組合負担金の推移に十分留意する必要がある。

実質収支比率等に係る経年分析(2011年度)

分析欄

平成10年度から続いた実質収支の赤字を平成22年度に解消したものの、平成23年度に発生した豪雪災害によって実質単年度収支が赤字となり、実質収支の黒字幅も大きく縮減する結果となった。人件費等の経常的な部分での歳出抑制をさらに推し進めるとと共に、一部事務組合や恒常的に歳入不足の傾向にある特別会計に対する支出規模の適正化に努めることにより、早期に財政調整基金の保持が可能となるような抜本的な行財政の体質改善に果敢に取り組んでいく。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2011年度)

分析欄

国民健康保険特別会計を除く会計が黒字を維持していることから、連結ベースでの実質赤字は生じていない状況にあるが、黒字となっている会計においても漸次的な黒字幅の縮減が見られるなど、予断を許さない財政状況にあるといえる。黒字の会計については引き続き財政運営の健全性確保に努めるとともに、国民健康保険特別会計については保険税徴収率の向上に取り組むなど、赤字の解消を目指す。

実質公債費比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

実質公債費比率の分子は高水準を維持したまま推移している。これは臨時財政対策債や合併特例事業債等の財政上有利な地方債の発行により、普通交付税に算入される公債費等が増加している一方で、一部事務組合等に係る元利償還金等の負担分が上昇していることが要因となっている。新規の地方債発行に当たっては厳選し、計画的に起債事業を進捗させることにより、当該分子の減少に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

将来負担比率の分子は減少傾向にあるとはいえ、依然として高い水準にある。これは、一部事務組合下北医療センターの連結実質赤字額負担見込額及び一部事務組合の地方債に係る負担等見込額が減少していることなどが主な要因となっている。また、臨時財政対策債等の発行増により、充当可能財源等の普通交付税に算入される基準財政需要額見込額が増加する一方、一般会計等に係る地方債現在高の増加傾向は解消されていない。今後、新規発行地方債の更なる厳選、抑制に努めるとともに、下北医療センターの経営健全化に係る取組に対し多面的な支援を投入することにより、当該分子の早期改善に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,