青森県青森市：浪岡病院の経営状況（2016年度）

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経営比較分析表（2016年度）

地域において担っている役割

青森市立浪岡病院は、青森市浪岡地域で唯一、地域医療のための病床と救急機能を有する病院であり、地域住民の健康管理、疾病の治療や予防の基幹病院としての役割を担っている。

経常収支比率

医業収支比率

修正医業収支比率

累積欠損金比率

病床利用率

入院患者１人１日当たり収益

外来患者１人１日当たり収益

職員給与費対医業収益比率

材料費対医業収益比率

経営の健全性・効率性について

当院の経営状況は、平成25年度に常勤外科医師が異動となり、以降手術を行わなくなったことを主な要因として、年々、患者数が減少し経常収支比率も100％を下回る厳しい経営状況となっている。平成28年度の経営状況については、内科と精神神経科の入院患者数減により、病床利用率も31.9％に留まり、類似病院平均値を大きく下回ったところである。その結果、経常収支比率、累積欠損比率ともに前年度より悪化し、経営の効率性を示す⑤⑥入院・外来患者１人当たり収益⑦職員給与費対医業収益比率についても、平均値を下回ったことから、健全で効率的な経営を目指し、紹介患者の増や施設基準の取得等、収益増に向けた取組を推進し、費用についても、人員配置の見直しによる給与費の削減等に努める必要がある。

有形固定資産減価償却率

器械備品減価償却率

１床当たり有形固定資産

老朽化の状況について

当院は、昭和45年9月に建設され、一般病棟は、昭和58年5月の日本海中部地震で被害を受け災害復旧工事により補強したものの築45年以上経過し、水周りや空調設備をはじめ、施設全体の老朽化が著しい状況である。このため、表①、②の有形固定資産減価償却率と機械備品減価償却率は、類似病院平均値を上回り、その結果、表③の１床当たり有形固定資産は、類似病院平均値の約30％の11,719千円と老朽化の進行により低い金額となった。

全体総括

平成24～28年度の当院における経営分析結果は、ほぼ全ての指標で類似病院平均値を下回っていることを示している。こうした厳しい経営状況が続く中、当院では、将来的に持続可能な病院のあり方について検討を重ね、平成29年12月に「青森市公立病院改革プラン2016-2020の加速化に向けて」を取りまとめ、一般病床数35床の規模で平成33年４月開院を目指し、建替えすることを決定した。なお、新病院の医療機能については、引き続き現在の診療科と救急機能を維持した上で、新たに在宅医療にも取り組むこととした。今後は、同プランに掲げた取組を着実に実践することで、早期の経常収支の黒字化を目指して参る。

出典：経営比較分析表,

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