経営の健全性・効率性について
特定環境保全公共下水道事業は、昭和57年の着手以来、3処理区全てで事業が完了しています。高齢化・後続者問題等により水洗化率の向上は難しく、地域人口も減少する中、使用料の増収を見込むことは困難な状況にあります。また、施設老朽化に伴う施設修繕の増加により、維持管理費が上昇しています。以上のことから、⑤の経費回収率(料金水準の適切性)は低くなり、⑥の汚水処理原価(費用の効率性)は上昇しています。
老朽化の状況について
野原浄化センターについては老朽化が進んだため、平成24年度に施設を更新しました。他の施設についても、長寿命化計画によるコストの削減を図ります。
全体総括
今後、水洗化人口の減少に伴う使用料収入の減収、地方債償還費の増加等により、下水道経営は大変厳しい状況になると見込まれることから、現在、使用料の見直しと公費負担のあり方を検討しています。また、平成30年4月から地方公営企業法を適用して、企業会計方式を取り入れることにより、健全で安定的な事業運営の構築を目指します。