特定環境保全公共下水道 公共下水道 簡易水道事業(法適用) 市営中央駐車場 市営三島駅南口駐車場
2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度
平成26年度の財政力指数は0.91であり、これは類似団体平均(0.74)を上回っている。単年度の財政力指数では、平成24年度が0.897、平成25年度が0.905、平成26年度が0.921となっている。平成26年度の普通交付税算定においては、基準財政収入額は法人税割や地方消費税交付金等の増加により、対前年度450,502千円の増加となった。基準財政需要額は個別算定経費、地域の元気創造事業費の創設や公債費の増加により、対前年度225,294千円の増加となった。平成22年度から下降傾向が続いていたが、これらの要因により、単年度の財政力指数は0.016ポイント上昇した。今後も市税の回収強化などにより税収の確保に努めるとともに、企業立地の推進を図るなど新たな税源の涵養に努める。
平成26年度の経常収支比率は81.6%であり、これは類似団体平均(91.6%)を下回っている。近年の傾向としては、平成20年度の84.1%をピークに平成13年度から続いた経常収支比率の上昇が下降傾向に転じている。平成25年度との比較では、0.1ポイントの減少となった。これは、市税、地方消費税交付金等の増加したものの、普通交付税等の減少に起因する経常一般財源の減があった一方、退職手当の減少による人件費の減に起因する経常経費充当一般財源の減が影響したことによる。今後は事務事業の見直し等、行財政改革への取り組みを通じて経常経費の抑制に努めるとともに、市税を中心とした自主財源の確保にも努め、経常収支比率の更なる改善を図る。
人件費、物件費及び維持補修費については、人口1人当たりの数値において類似団体平均と比較して4,921円上回っている。人件費は臨時特例による給料の減額の終了による増があったものの、定年退職者の減による退職手当の減少などの影響で0.3%の減となった。物件費は楽寿園特別会計の一般会計化や地域人づくり事業の実施による増などの影響から増加している。今後も職員給の適正化や各種事務経費等の縮減によりコストの削減を図っていく。
平成27年4月1日現在102.2であり、昨年度比で0.4増加している。類似団体と比べ2.4上回っている主な原因としては、職員の年齢構成による影響が大きい。年々、ラスパイレス指数の算出数値となる給料月額は減少傾向であるが、国家公務員の給料は昇給抑制等、当市以上に減少しているため、相対的に高額となっている。今後数年間は団塊世代の退職により職員構成が入れ替わることによって、適正化されていくものと考えられる。
平成27年4月1日現在普通会計職員は754人(平成27年度地方公共団体定員管理調査による)で、昨年より2人減少となっている。一方、人口千人当たり職員数は類似団体と比べ0.91上回っている。当市の場合、幼稚園が11園で、幼稚園職員が53人であるが、他市と比較すると、幼稚園数、幼稚園職員数がともに多いことが、類似団体の平均値を上回る主な原因と考えられる。
第4次三島市総合計画のもと、大規模事業の適切な選択の結果、類似団体平均は上回っているものの、前年度に比べ0.6ポイントの減少となっている。しかし、平成27年度より北中学校校舎の改築事業に着手するなど償還額の増加要因があるため、投資的事業については今後も取捨選択を行い、市債の新規発行額を計画的に管理していく。
地方債現在高は増加しているものの、主に下水道事業に係る公営企業債等繰入見込額や退職手当負担見込額の減少等により相殺され、分子が減少となった。これらの影響から将来負担比率は6.7ポイント改善することとなった。今後も健全財政の堅持に特に留意し、実質公債費比率、将来負担比率等健全化判断比率に注視しながら、市債の圧縮に努め各事業の推進を図る。
人件費に係る経常収支比率は、平成26年度において27.3%と類似団体平均と比較して高い水準にある。高水準の要因としては、保育園等福祉施設や幼稚園で専門職・教育職を多く雇用していることが挙げられる。一方、退職金については退職者数の減により前年度を下回っており、職員の定員削減についても、計画を上回るペースで進んでいることにより、経費の削減が図られているため、継続して人件費の抑制に努める。
物件費に係る経常収支比率は、対前年度比で0.2ポイント増加しており、類似団体平均との比較では、2.3ポイント下回っている。上昇の要因として、地域人づくり事業の実施や楽寿園特別会計を廃止し一般会計に繰り入れたことによる物件費の増加がある。また、職員の削減や指定管理委託などを推進し人件費の抑制を図ることから、代替となる臨時職員に係る物件費についても引き続き上昇が見込まれる。
扶助費に係る経常収支比率は、類似団体平均と比較して5.8ポイント下回っており低い水準を維持しているものの、介護給付費等の社会福祉費の増や臨時福祉給付金、子育て世帯臨時特例給付金が影響し、類似団体平均と同様上昇傾向を示している。国の制度改正や経済情勢等により増減の影響を受けやすい性質のものであり、今後も上昇していくことが予想されるが、住民の福祉の向上を図りつつ削減が可能な部分については抑制を図っていく。
その他に係る経常収支比率は、対前年度比では0.1ポイント減少し、類似団体平均を0.6ポイント下回った。特別会計への繰出金に関しては、本来の独立採算制の観点から段階的な料金の見直しや保険事業における保険料の適正化を図るなどにより、税収を主な財源とする普通会計の負担額を減らしていくよう努める。
補助費等に係る経常収支比率は、類似団体平均と比較して6.2ポイント下回っており、前年度とほぼ同様の水準となっている。今後も市単独補助金に関しては、事業内容、対象団体の決算状況、補助金交付に係る行政効果等を勘案する中で、事業ごとに見直しを進めていく。
公債費に係る経常収支比率は、前年度から0.1ポイント上昇し、類似団体平均と比較して2.0ポイント上回っている。利率の高い市債の償還が終了し、償還利子が減少したことにより公債費は減少したものの、ごみ処理施設の改修や消防施設の建設など、起債対象となる大型事業を実施したことにより市債残高は増加しているため、今後も選択と集中により重点的に投資を行う事業を選別し、公債費増を抑制していく。
公債費以外の経常収支比率は、類似団体平均と比較して12.0ポイント下回っており、低い水準を維持している。扶助費や物件費に係る比率がわずかに上昇しているが、低水準を維持することができた。引き続き歳出の抑制等により財政構造の弾力性の維持に努める。