経営の健全性・効率性について
集落排水事業特別会計は、供用開始当時より、水道料金の軽減措置を踏まえた料金設定としている為、料金収入が少ない状況です。また、歳出に関しては、建設当時における起債の償還や施設の維持管理費等が高額である為、約8割を一般会計からの繰入金で賄っている状況にあります。経費回収率については、料金の収入が少ないことから平均値よりも大幅に下回っており、汚水処理原価については、維持管理にかかる経費が高額なことから平均値を大きく上回る状況となっています。今後も、経費節減を心掛け事業を実施していきます。また、起債の償還完了まで約20年あり、施設の老朽化に伴う修繕等による維持管理費の増大も見込まれ一般会計への負担も大きなことから、平成29年度より下水道使用料の改定を行い、繰入金を減少するように努め、経営の健全性・効率性の向上を図っていきます。
老朽化の状況について
施設の供用開始から約13年が経過し、下水道管路については、老朽化等は見られませんが、処理場については、機械・電気設備においては更新時期を迎えている機器もある状況です。また、海沿いの地域である為、建物自体も塩害の影響により腐食等が発生しています。機器類の更新は供用開始以来1度も行っていない為、今後は更新計画の検討をして参ります。
全体総括
下水道整備はほぼ完了しており、区域内の接続率は90.5%となっています。今後も下水道への接続の勧誘を行いながら、接続率の向上を目指します。また、経費削減をしながら、平成29年度に料金改定を行い経営の健全性・効率性を図っていきます。