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地方財政ダッシュボード

徳島県海陽町の財政状況(2012年度)

🏠海陽町

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2012年度)

財政力指数の分析欄

人口の減少や全国平均を上回る高齢化率(平成24年度末38.2%)に加え、町内に大型事業所が少ないことなどから地方税収が乏しく、類似団体平均を大きく下回っている。今後は、税の徴収力を強化することに努め、増収を図るとともに、一次産業をはじめ、新しい地域産業の創出や、活力あるまちづくり施策を展開しつつ、集中改革プランの着実な実行により徹底した歳出削減をすることで、財政基盤の強化に努める。

経常収支比率の分析欄

町村合併後の行財政改革の取組や地方債の償還がピークを過ぎたことなどにより、対前年度比1ポイント下がり、72.4%となっており、類似団体平均を14.6ポイント、県平均を15ポイント下回っている。今後も引き続き行財政改革への取組を実施し、義務的経費の削減に努めることとする。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人口1人当たり182,569円と類似団体平均を28,123円上回っているのは、主に物件費を要因としている。前年度決算額との比較では8,182円減少している。今後も退職者補充を必要最小限に留め人件費を抑制するとともに、毎年引き続き物件費の削減に努め、適正化を図る。

ラスパイレス指数の分析欄

前年に引き続き国家公務員の給与改定特例措置により、平成24年度の指数は103.0となっており、類似団体平均を0.4ポイント上回ったものの、全国町村平均を0.2ポイント下回っている。なお、特例措置が無いとした場合の参考値は95.1である。今後も引き続き給与の適正化、人件費の縮減に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

数値は、類似団体平均をやや下回っている。新規採用の抑制や事務分掌見直しによる職員配置の適正化により、平成18年4月から平成24年4月までの6年間で定員適正化計画の目標値を上回る62人の削減が達成されており、今後も適正な定員管理に努める。

実質公債費比率の分析欄

前年度までに実施した地方債の繰上償還や大規模事業の償還終了により、前年度から2.9ポイント下がり6.2%と改善され、類似団体平均、全国平均を下回った。今後も、建設事業の必要性や規模の見直しなどにより、なお一層の健全化を図っていく。

将来負担比率の分析欄

大規模事業の地方債償還終了や繰上償還による地方債残高減、さらに充当可能基金の増により、充当可能財源が将来負担額を上回る結果となった。今後も公債費等義務的経費の削減を中心に行財政改革を進め、財政の健全化に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2012年度)

人件費の分析欄

類似団体平均と比較すると、人件費にかかる経常収支比率は低くなっているが、賃金や一部事務組合負担金など人件費に準ずる費用については、人口1人当たりの決算額が類似団体と比較して高い水準にあることから、これらを含めた人件費関係経費全体について、削減していく必要がある。

物件費の分析欄

類似団体平均より3.6ポイント下回っており、この要因としては、集中改革プランの実行による徹底した経費削減に努めていることがあげられる。今後も、集中改革プランに基づき経費の節減に努め、より一層の適正化を図る。

扶助費の分析欄

平成24年度末で高齢化率38.2%と少子高齢化の進む本町であるが、扶助費の経常収支比率は類似団体平均より2.4ポイント低くなっている。国レベルで社会保障関係経費の増加が見込まれるなか、本町では保健、医療、介護に関し包括的に取組を行っており、今後もさらなる充実を図り、関係機関等と連携し扶助費の抑制に努める。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率は類似団体平均、全国平均ともに下回っている。今後も現在の水準を維持するとともに、公営企業等においては独立採算の原則に立ち返った料金の改定による経営の健全化、国民健康保険及び介護保険においても保険料の適正化を図り、普通会計の負担額を減らしていくよう努める。

補助費等の分析欄

補助費の経常収支比率は類似団体平均を1.1ポイント上回り15.1%であり、対前年度比1.0ポイント悪化している。合併以後、補助金の整理統合等の削減努力を行ってきたが、今後は一部事務組合に対しても経費削減の努力を要請し、補助費の削減を図る。

公債費の分析欄

合併前の大規模事業に要した地方債残高の影響により償還金が膨らんでおり、公債費にかかる経常収支比率は類似団体平均を1.1ポイント上回っている。しかし、現在、地方債償還のピークは過ぎ、計画的な繰上償還も実施していることから、対前年度比2.4ポイント減少している。今後も引き続き事業の厳選や見直しによる新規発行地方債の管理に努めることで公債費負担の軽減を図る。

公債費以外の分析欄

公債費を除いた経常収支比率は54.1%と前年度と比べると1.4ポイント上回っているものの、類似団体平均、全国平均との比較ではともに下回っている。今後も現在の水準を維持するため、引き続き経費節減に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2012年度)

分析欄

実質収支比率については順調に改善してきており、大規模事業の償還終了や計画的な繰上償還の実施による地方債残高の減少が大きな要因となっている。また、定員適正化計画に基づく人件費の抑制、集中改革プランの実行による徹底した経費削減により、財政調整基金残高は平成24年度末で2,193百万円となっており、将来に備えての財源確保もでき、財政は健全化に向かっているといえる。なお、編成24年度において実質単年度収支が大きく減少したのは、少子化対策のための基金創設財源として財政調整基金を1,000百万円取り崩したことによるものである。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2012年度)

分析欄

平成20年度以降、全ての会計において黒字決算となっており、資金不足は生じていない。健全に運営されているといえる。

実質公債費比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

元利償還金は、対前年度140百万円減の1,016百万円となっている。平成23年度に実施した512百万円の繰上償還や平成10、平成11年度許可過疎対策事業債の償還が前年度で終了したことにより、繰上償還額を除いた公債費が前年度から大幅に減少したものである。

将来負担比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

将来負担額の減少の主なものは、一般会計等に係る地方債の現在高の減少であり、対前年度415百万円減の7,144百万円となっている。これは、過去の大規模事業の償還終了及び繰上償還の実施によるものである。さらに、充当可能基金は、財政調整基金1,000百万円、減債基金202百万円等の基金積立により、充当可能基金が対前年度1,500百万円増の5,741百万円となっており、充当可能財源が将来負担額を上回る結果となった。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,