事業・施設概要
| 都道府県 | 兵庫県 | 経営主体 | 佐用町 |
|---|---|---|---|
| 事業名 | 下水道事業 | 業種名 | 農業集落排水 |
| 会計適用区分 | 法適用 | 類似団体区分 | F1 |
| 行政区域内人口 | 14,551人 | 現在処理区域内人口 | 1,345人 |
| 現在水洗便所設置済人口 | 1,323人 | 現在処理区域面積 | 66ha |
| 晴天時現在処理能力 | 1,695m³/日 | 下水管布設延長 | 50km |
注:施設・業務量は当該年度値。e-Stat原表との値照合が完了した項目を優先した。
経営の健全性・効率性について
令和6年度より地方公営企業法会計に移行しております。①②経常収支比率は類似団体平均より高い水準にあるものの、基準外繰入金により経営を維持している状況です。繰入依存の度合いを踏まえつつ、経営の自立性向上を図る必要があります。③類似団体平均より低い状況ですが、起債は一般会計繰入金による償還のため影響しないと考えます。④過去の供用開始までの事業費及び事業統合の影響により、類似団体平均よりかなり高い水準となっています。一方で、供用開始後30年に近づくにつれて、指標はさらに低下していく見込みです。⑤移行に伴い資本費の内容が変化したことにより、類似団体平均を下回っています。移行年度の影響を踏まえ、今後は維持管理費の計画性を確保する必要があります。⑥⑦汚水処理原価は類似団体平均より高く、施設利用率は類似団体平均より低い状況です。これは中山間地で集落が点在し、管路延長が長いという地理的条件により、維持管理費が増加しやすいことが主因と考えられますが、人口減少や事業統合途上であることも費用を押し上げる要因となっております。このため、維持管理経費の節減に加え、受益と負担の適正化の観点から使用料体系の見直しを検討する必要があります。⑧水洗化率は類似団体平均と比較して比較的高い水準にあるものの、今後も安定的な使用料収入の確保と施設の効率的運用のため、さらなる普及促進が必要です。
老朽化の状況について
①は、供用開始から約30年経過し、設備の劣化が進行していることから、類似団体平均より高い水準となっています。今後は、突発的な故障や更新需要の集中を抑えるため、最適化構想及び維持管理適正化計画に基づき、点検・調査結果を踏まえた計画的な修繕・更新(長寿命化対策)を着実に進める必要があります。
全体総括
中山間地において集落が分散している地域特性を有し、処理施設が複数存在するとともに管路延長が長いことから、維持管理経費が構造的に高くなりやすい状況です。加えて、近年の物価高騰の影響を受け、必要経費が増加しています。使用料の見直しについては、移住・定住の促進を含む地域政策との関係が大きく、安易な改定は地方創生への影響が懸念されるため、負担の公平性やサービス水準、将来の更新需要等を踏まえた慎重な検討が必要です。一方で、経営の持続性確保に向け、事業統合等による運転維持管理の効率化・経費節減に継続して取り組むとともに、人口減少が著しい集落については、将来の更新負担を抑制する観点から、区域区分の在り方(浄化槽区域への見直しを含む)を検討し、更新経費の縮減を図る必要があります。
経営状況
収支構造
総額2.2億円
総額1.2億円