大阪府箕面市：市立病院の経営状況（2022年度）

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経営比較分析表（2022年度）

地域において担っている役割

地域医療支援病院として、紹介患者に重点をおいた診療を推進するとともに、市内で唯一の二次救急医療機関として救急医療の提供や、地域の医療従事者に対する研修の実施等により地域全体での医療レベルの向上に努めている。また、大阪府がん診療拠点病院として、国指定の拠点病院と連携し、5大がんを中心とした治療水準の向上や、緩和ケアの充実、患者・家族等に対する相談支援を行い、地域でのがん医療の充実に努めている。

経常収支比率

医業収支比率

修正医業収支比率

累積欠損金比率

病床利用率

入院患者１人１日当たり収益

外来患者１人１日当たり収益

職員給与費対医業収益比率

材料費対医業収益比率

経営の健全性・効率性について

経常収支比率は平均値を上回り、修正医業収支比率については新型コロナウイルスの影響が大きい令和2年度を除き、平均値を概ね上回っている。これは、当院が繰入金に依存しない運営を行っているからである。病床利用率、入院患者1人1日当たり収益、職員給与費対医業収益は、平均値よりも良好な値を示している。1人あたり外来収益が平均値を下回っているのは、当院が全て院外処方箋を発行しているためと思われる。

有形固定資産減価償却率

器械備品減価償却率

１床当たり有形固定資産

老朽化の状況について

建設から40年以上が経過していることから、有形固定資産減価償却率、器械備品減価償却率とも平均値を上回っており、老朽化が進んでいる。1床当たり有形固定資産が平均を上回っているのは、平成8年にリハビリテーション棟を増築した際に、リハビリテーション室や研修室など比較的余裕のある施設配置をしたことによるためである。

全体総括

令和4年度においては、新型コロナウイルス感染症の影響が続く中で、入院、外来ともに患者数が昨年度よりも減少したが、内視鏡手術用支援機器（ダビンチ）を更新したほか、可能な限り通常診療を行うことに努めてきた結果、診療単価の上昇により、医業収益が増加した。それに加えて、新型コロナウイルス感染症入院患者の受入れに伴う国の空床確保に係る補助金等もあり、単年度収支は黒字となった。また、令和3年度に策定した「第四次箕面市立病院改革プラン策定に向けた経営改善策」に基づく取り組みを進めることで、経営改善を図り、地域に必要とされる医療機能の確保と質の高い医療の提供に努めた。新型コロナ感染症が5類感染症に移行となり、各種補助金が縮小されており、経営的には非常に厳しい状況が見込まれ、アフターコロナを見据えた改善策の検討とその取り組みが急務の状況である。

出典：経営比較分析表,

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