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大阪府池田市:公共下水道の経営状況

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経営比較分析表(2023年度)

経常収支比率

累積欠損金比率

流動比率

企業債残高対事業規模比率

経費回収率

汚水処理原価

施設利用率

水洗化率

経営の健全性・効率性について

収益性については、①経常収支比率は2.99ポイント減少し、100%を下回った。前年より悪化しており、単年度収支は引き続き赤字となった。類似団体や全国平均と比べても低い水準である。ただし、新型コロナ減免措置が終了したことで、収入面では一定の回復が見られた。②累積欠損金比率は若干改善したものの、依然として高い水準にある。類似団体や全国平均と比較しても大幅に上回っており、財務状況の悪化が続いている。⑤経費回収率は改善したが、100%には達していない。令和6年1月に下水道使用料の改定を実施し、今後の経費回収率は改善見込み。⑥汚水処理原価は類似団体平均よりは低い水準で推移しているが、上昇傾向が続きこの3年で増加が見られ類似団体との差は縮まっている。財政状態については、③流動比率は100%を超えており、短期の債務支払い能力には問題がない。ただし前年より12.26ポイント低下している。④企業債残高対事業規模比率は若干改善したものの、依然として高水準であり、類似団体平均値を上回っている。施設の活用については、⑦施設利用率は低下傾向でやや低い水準が続いているが、⑧水洗化率は前年と同じ水準を維持しており、ほぼ100%に達している。

有形固定資産減価償却率

管渠老朽化率

管渠改善率

老朽化の状況について

①有形固定資産減価償却率は微増し、老朽化が進行している。類似団体平均よりも大幅に高く、設備更新の必要性が引き続き高まっている。これは、下水道の早期整備によるものである。②管渠老朽化率は増加傾向が続き、老朽化の進行が顕著となっている。類似団体や全国平均を大きく上回っており、今後の維持管理が課題となる。③管渠改善率は0.34ポイント増加し、前年より向上した。依然として低い水準にとどまっているが、令和2年度よりストックマネジメント計画に基づいた更新事業を行っており、今後は増加傾向に転じることが予想される。

全体総括

経営面については、経常収支比率は前年より低下し、単年度収支は引き続き赤字となった。累積欠損金比率は改善したものの、依然として高水準である。これらの状況を踏まえ、令和6年1月に実施した使用料改定による収益性の改善を見込むとともに、令和5年度に改定した経営戦略に基づき、中長期的な視点で将来を見据え、人件費を含む維持管理費の削減等、経営の健全化を図っていく。更新については、ストックマネジメント計画(令和2~6年度)に基づき、緊急度の高い箇所から、計画的・効率的に実施していく。耐震化については、総合地震対策計画(令和2~6年度)に基づき、計画的に進めていく。

出典: 経営比較分析表,

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