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三重県名張市:名張市立病院の経営状況(2023年度)

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経営比較分析表(2023年度)

地域において担っている役割

地域において、良質で高度な二次医療の提供、救急医療体制の確保に重点を置き、地域の医療機関との機能分担、機能連携の強化及び充実に努めている。小児二次救急では、「小児救急医療センター」を設置し、24時間365日の受入体制を整備している。なお、時間外救急では、伊賀地域で名張市立病院を含む3つの基幹病院で輪番制救急医療体制を構築し、令和5年度はその約40%を当院が担当している。また、新型コロナウイルス感染症の対応についても、公立病院の役目として継続的に受入を行った。

経常収支比率

医業収支比率

修正医業収支比率

累積欠損金比率

病床利用率

入院患者1人1日当たり収益

外来患者1人1日当たり収益

職員給与費対医業収益比率

材料費対医業収益比率

経営の健全性・効率性について

「病床利用率」は前年度と比較し、1.3ポイント改善したことにより、「医業収支比率」は前年度と比較し、0.4ポイント改善した。「材料費対医業収益比率」は、医業収益が改善したものの、材料費も増加となり、0.5ポイント増加している。「職員給与費対医業収益比率」は、医業収益の増額により前年度と比較し、1.2ポイント改善している。今後地方独立行政法人化を推進するにあたり、より健全で効率性の高い病院経営が必要である。

有形固定資産減価償却率

器械備品減価償却率

1床当たり有形固定資産

老朽化の状況について

開院から25年となり、医療機器及び施設の老朽化が進んでいることから「有形固定資産減価償却率」は平均値を大きく上回った。今後、施設等の「更新計画書」を作成し、計画的、効率的に更新・修繕に取り組む。「1床当たり有形固定資産」は平均値を上回っている。主に病院施設(建物)にかかる帳簿原価が高額であることが要因である。

全体総括

当院の経営状況は、医業収支比率、修正医業収支比率など個々の指標にもあるようにまだまだ不安定であるが、地域における救急医療、急性期・高度医療を担う中核病院の機能のほか、伊賀地域において不足している回復期医療を担う病院の機能を果たすよう努めている。また、今後、地方独立行政法人へ経営形態を変更することを機に、自立・継続可能な病院となるよう努めることとしている。

出典: 経営比較分析表,

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