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地方財政ダッシュボード

神奈川県の財政状況(2010年度)

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収録データの年度

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地方財政AI: RAGエンジン(試験中)※直近3年の文書で要約します。現在は質問文の変更はできません。

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2010年度)

財政力指数の分析欄

本県は首都圏に位置し、大規模法人が多いことや県民所得が比較的高いことから、全国的にみて県税収入の割合が高く、財政力指数は0.94と全国平均0.49のおよそ2倍、類似団体平均と比較しても約1.5倍と、高い財政力を有している。

経常収支比率の分析欄

本県は、これまで徹底的な行財政改革に取り組んできたが、人口規模に応じて配置する警察官や教職員の人件費負担が多いことに加え、公債費や社会保障関係費など義務的経費が増加したことから、経常収支比率は93.9%と、全国平均91.9%を上回っている。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費、物件費及び維持補修費の合計額の人口1人当たりの金額は84,909円と全国一低いコストとなっており、今後も引き続き、徹底した行財政改革に取り組んでいく。

ラスパイレス指数の分析欄

職員の給与水準は県内民間企業との均衡を基本としているが、県内民間企業の給与水準は全国平均を上回る状況にあり、このことがラスパイレス指数を押し上げる主な要因になっている。今後も給与制度全般にわたり厳正な運用に努めていく。

人口10万人当たり職員数の分析欄

本県は簡素で効率的な県政の実現を目指し、平成9年度から行政システム改革に取り組み、平成23年度当初までの14年間で一般行政部門の職員数を30.9%削減し、人口10万人当たり職員数は全国最少となっている。引き続き施策事業や組織の見直し、適切な定数管理に努め職員数削減に取り組んでいく。

実質公債費比率の分析欄

本県は、従来から県債の発行規模に数値目標を掲げ、発行抑制に取り組んでおり、実質公債比率は、9.9%と低い水準にあるが、今後増加が見込まれる公債費負担をできるだけ軽減するため、引き続き県債の発行抑制に努めていく。

将来負担比率の分析欄

早期健全化基準(400%)を大きく下回っている。公債費の償還財源となる基金の積立額が増加したことなどにより、前年度より15.7ポイント減少した。引き続き健全化に向けて取り組んでいく。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2010年度)

人件費の分析欄

本県では、横浜市、川崎市、相模原市の3つの政令市があり、引き続き人口が増加しているため、人口規模に応じた多数の教職員や警察職員を配置しており、類似団体に比べて、人件費に係る経常収支比率が高くなっている。ただし、県民1人当たりの人件費及び人件費に準ずる費用は76,036円と、類似団体内で最も低い金額となっている。今後も引き続き、人件費抑制への取組みを進めていく。

物件費の分析欄

これまでの行財政改革の取組みの結果、類似団体平均を下回っている。今後も引き続き、徹底した行財政改革に取り組んでいく。

扶助費の分析欄

本県は、人口が多く、子ども手当や生活保護扶助費が増加したことなどから、類似団体平均を上回っている。県民生活に直接かかわる経費であるため、今後も適切に対応していく。

その他の分析欄

その他は維持補修費及び貸付金の合計であるが、道路維持管理費など維持補修費が減少したことなどにより、前年度比0.3ポイントの減となっている。

補助費等の分析欄

補助費等は、県から市町村や団体などに対する補助金や負担金などの支出であり、三位一体の改革や社会保障制度改革に伴う県負担の増により高い水準で推移している。なお、平成21年度の比率が高いのは、急激な景気後退により法人などへの県税過誤納還付金が大幅に増加した特殊要因によるものである。今後も、県と市町村の役割や団体への補助の必要性などを考慮し、補助金の見直しを引き続き進めていく。

公債費の分析欄

本県は、従来から県債の発行規模に数値目標を掲げ、発行抑制に取り組んでいる。平成22年度の公債費は、後年度の財源対策として、平成23年度以降の公債費の一部を県債管理基金へ前倒し積立を行ったことなどにより増加している。今後増加が見込まれる公債費負担をできるだけ軽減するため、引き続き県債の発行抑制に努めていく。

公債費以外の分析欄

本県は、人口が多く人件費や扶助費など類似団体平均を上回っている。今後も引き続き、人件費抑制への取組みなど、徹底した行財政改革に取り組んでいく。

実質収支比率等に係る経年分析(2010年度)

分析欄

平成22年度の普通会計は、県税収入が3年連続で減収となったものの、地方交付税の代替措置である臨時財政対策債の発行など、財源の確保に取り組む一方で、計画的かつ効率的な執行に努め、これまで以上に徹底した施策・事業の見直しを図った。その結果、実質収支は黒字を確保し、単年度収支も黒字となった。今後も引き続き慎重な財政運営に努めていく。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2010年度)

分析欄

一般会計の実質収支は黒字である。また、公営企業会計においても、全ての会計で資金不足が生じていないため、連結赤字比率は該当がない。今後も引き続き慎重な財政運営に努めていく。

実質公債費比率(分子)の構造(2010年度)

分析欄

本県は従来から県債の発行規模に数値目標を掲げ、発行抑制に取り組んでいることから、地方交付税の代替措置である臨時財政対策債を除く通常の県債現在高は、減少している。しかしながら、全体の県債現在高は臨時財政対策債の大量発行により年々増加しているため、元利償還金等が増加している。なお、平成22年度に債務負担行為に基づく支出額が大きく増加しているのは、損失補償をしていた第三セクター2団体の解散に伴うものである。今後も増加が見込まれる公債費負担をできるだけ軽減するため、引き続き県債の発行抑制に努めていく。

将来負担比率(分子)の構造(2010年度)

分析欄

将来負担額の大部分を占める一般会計等に係る地方債現在高は、本県のこれまでの発行抑制の取組みにより通常の県債現在高は減少しているものの、全体の県債現在高は、臨時財政対策債の大量発行により年々増加している。一方、職員数の減少などにより退職手当負担見込額が減少するなど、将来負担額の他の項目については、概ね減少傾向にある。また、充当可能基金や基準財政需要額算入見込額など充当可能財源等が増加していることから、将来負担比率の分子の額は、減少傾向となっている。今後も引き続き健全化に向けて取り組んでいく。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,