千葉県御宿町:末端給水事業の経営状況(2023年度)
千葉県御宿町が所管する水道事業「末端給水事業」について、2023年度の経営状況と分析コメントを確認できるページです。
収録データの年度
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経営比較分析表(2023年度)
経営の健全性・効率性について
水源である御宿ダムの貯水率が低下したことによる南房総広域水道企業団からの受水量の増加や物価高騰が影響し、経常費用は増加した。一方の収益も増加し経常収支比率も改善しているが、これは一般会計繰入金の金額が5,000千円から20,000千円となったことの影響が大きく、企業努力の成果は限定的と捉えるのが妥当である。これを裏付けるように料金回収率も低下し、全国平均を下回る状況となっている。給水人口の減少傾向や多量使用者が少ないなど地方に共通する課題に直面し、それらが給水原価の上昇にも表れている。したがって、料金の改定を検討・実施すべきであると認識している。なお、5か年連続の赤字となったものの欠損金は生じていないため、累積欠損金比率は0%が続いている。流動比率は、決算による確定申告消費税が還付から納付へ転じたことに加え、経常損失の連続で現金の減少が続いていることから、前年度よりも大幅に低下した。また、有収率については、漏水の早期発見・対応に努め、2年ぶりに90%を超える結果となった。今後も配水量の動向等を注視し、迅速な対応に努めたい。総じて令和5年度は、収益・費用ともに増加し、経常損失は前年度を上回る決算となった。次に述べるように建設改良費の増加が見込まれることから、営業費用を抑制し、補助金に依存しない収入の確保に努めなければならないと考える。
老朽化の状況について
給水区域内の管路の多くは事業開始時に布設したものであり、更新時期を迎えている。また、施設・設備の耐震化についても具体的な対策が求められているところである。このような状況において、令和4年度及び5年度に約800mにおよぶ送水管耐震化更新工事を行い、大規模な更新事業に着手した。これにより管路経年化率は低下し、それまで0%であった管路更新率が0.73%となった。しかしながら、管路の多くは依然として老朽化しており漏水の原因となることから、優先順位を定め計画的に更新することが望ましい。また、浄水・配水施設の老朽化も進行していることから、今後見込まれる更新のために巨額の資金を調達しなければならず、これが企業債残高を押し上げ経営を圧迫する恐れがある。
全体総括
コロナ禍を脱却し夏期の水需要は増加したが、降水量の少なさが災いしたため、御宿ダムの貯水率低下とジェオスミンの活性化による水道水の異臭が発生した。これにより受水量を増やすことを余儀なくされ、受水費の大幅な増加を招き経常損失も拡大した。施設整備では、先に述べた送水管耐震化更新工事に加え、無停電電源装置(UPS)や計装設備を更新した。また、繰越となったもののフロキュレーターの更新にも着手している。災害等不測の事態への対応や物価高騰(とりわけ電気料金)が経営に悪影響を与える可能性が常に存在することから、事業実施の際には優先順位、費用対効果を検討し、令和7年4月に開始する統合・広域化による持続可能な経営と安心・安全な水の供給を実現することが求められている。
出典:
経営比較分析表
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よくある質問
このページで何が分かりますか?
末端給水事業の2023年度の経営比較分析表、主要指標、分析コメントを確認できます。
データの出典はどこですか?
総務省の『経営比較分析表』をもとに構成しています。
自治体本体の財政も見られますか?
ページ上部の御宿町リンクから、自治体本体の財政状況ページへ移動できます。