事業・施設概要
| 都道府県 | 青森県 | 経営主体 | 東北町 |
|---|---|---|---|
| 事業名 | 下水道事業 | 業種名 | 公共下水道 |
| 会計適用区分 | 法非適用 | 類似団体区分 | Cd2 |
| 行政区域内人口 | 18,159人 | 現在処理区域内人口 | 7,256人 |
| 現在水洗便所設置済人口 | 4,671人 | 現在処理区域面積 | 384ha |
| 晴天時現在処理能力 | 3,600m³/日 | 下水管布設延長 | 68km |
注:施設・業務量は当該年度値。e-Stat原表との値照合が完了した項目を優先した。
経営の健全性・効率性について
当町の下水道事業(法非適用)の経営状況を左のグラフから分析すると次のとおりである。全般的に事業を展開中のため数値的にはいずれも良い状況とは言えないが、グラフの大きな変動があるものについては平成28年度に経費の見直しを実施したことにより、前年度より改善されている項目である。収益的収支比率の当該値からすると、経営改善に向けた取組が必要である。使用料の未納額があることや単価設定が低いことなどにより、一般会計繰入金にかなり依存した実質的な赤字経営となっている。企業債残高対事業規模比率について、類似団体と比べると高い状況となっている。これは、事業開始初期からの投資規模が大きかったことと、その財源としての企業債依存度が高かったことによるものと考えられる。経費回収率について、使用料で回収すべき経費をどの程度賄えているかを表した指標であるが、類似団体と比較しても低い状況である。汚水処理費が高いこと、下水道使用料の単価設定が低いこと等が挙げられる。汚水処理原価については、有収水量に対して汚水処理費が高い傾向がある。人口減少や節水機器の普及による有収水量の伸び悩み、地理的要因等による施設の構造上による汚水処理費による。施設利用率については、平成25年度に施設を増設した分、処理能力に対して処理水量がまだ伴っていない状況である。水洗化率について、処理区内における水洗化が類似団体と比較して低い状況である。水洗化の伸び悩みの要因として、高齢世帯及び低所得世帯の水洗化が進んでいないことなどが考えられる。水洗化は、公共用水域の水質保全に直結する問題でもあるため、水洗化率の増加に向けた取組が重要である。
老朽化の状況について
当町の下水道事業は、平成14年に供用開始しており、平成28年で供用開始から14年が経過している。下水道管渠については、比較的健全である。これまでに改善(更新・改良・維持)の実績はなく、標準耐用年数を50年とすると、安全性と財源の平準化などを考慮した長期的な計画が必要である。今後は、施設の機能の維持に関する方針・下水道ストックマネジメント計画策定に向けた取組を強化し、下水道事業の長期安定化を図る必要がある。
全体総括
当町の下水道事業の経営健全化、効率化に向けた今後の取組としては、次のとおりである。水洗化率については、ホームページや広報誌などで下水道への接続を促し、住宅のリフォーム支援事業と連携し向上に努める。使用料等の未納額解消のためには、さらに徴収事務の強化等が必要である。また、採算性と公共性を考慮した事業の投資規模を最適化することで、企業債の借入額を抑える。例えば、施設の機能維持に関する方針・下水道ストックマネジメント計画を早期に策定し、支援制度を活用した改築や点検・調査を実施し維持管理の効率化を図って行くことなどが必要である。使用料の引上げには、下水道料金審議会を立上げ、使用料等の調査及び審議を慎重に進めて行く必要がある。下水道事業を将来に渡って安定的に継続していくため、町の財政負担を少しでも軽減し経営健全化に向けた取組が必要である。当町は「宝沼」と言われる小川原湖を抱えていることからも、公共用水域の水質保全のため、公共下水道事業、農業集落排水事業、合併処理浄化槽事業を効率的・経済的に展開していく必要がある。
経営状況
収支構造
総額1.1億円
総額1.6億円