経営の健全性・効率性について
高知県の流域下水道は、平成22年から24年にかけて企業債の繰上償還を行ったため、類似団体と比較すると企業債残高は少なくなっています。また、施設利用率も類似団体より高く、適正な運転管理が行われています。しかし、収益的収支比率は100%以下で年度間でばらつきがあることから、経営改善のための検討を行う必要があります。
老朽化の状況について
高知県の流域下水道は平成2年供用開始と相対的に新しいものであるため、管渠の点検をカメラ調査等で行っていますが特に問題はなく、対策工事も行っていないため、分析表に数字としては表れておりません。
全体総括
水洗化率は年々上昇しているものの全国平均より低く、家屋への接続率の向上が課題となっております。これにより、汚水処理原価については類似団体と比較して高くなっており、経営改善のためには関連市の水洗化率の上昇、水洗化人口の増加を図っていく必要があります。