経営の健全性・効率性について
高知県の流域下水道の収益的収支比率は100%未満ですが、平成27年度以降は90%を上回るようになっていることから経営状況は改善傾向にあると言えます。企業債残高については、一般会計からの繰入により流域下水道の負担は少なくなっています。また、施設利用率も類似団体より高く、適切な施設規模となっています。
老朽化の状況について
高知県の流域下水道は、平成2年供用開始と比較的新しいものであるため、老朽化した管渠はなく、更新した管渠がないため分析表に数字として表れていません。今後の中長期の老朽化対策として、現在ストックマネジメント計画を策定中であり、計画的・効率的な維持管理・改築更新に取り組んでいくこととしています。
全体総括
水洗化率が全国平均より低く、家屋への接続率の向上が課題となっています。これにより、汚水処理原価については、類似団体と比較して高くなっており、経営改善のためには関連市の水洗化人口の増加を図っていく必要があります。