経営の健全性・効率性について
本事業は、H7年度~H19年度で浄化槽設置を終了しており、現在は維持管理のみを行っている。収益的収支比率は99.99%であり経費回収率については、H27年度、H28年度の使用料収入の差額はあまりなくH27年度を大きく上回るH28年度の汚水処理費の増額が影響しH27年度を下回る結果となった。汚水処理原価については、類似団体平均値より高くなっているが4年に1度のペースで大型浄化槽の全清掃の対象件数が増加による費用の増加から、H28年度については、H25年度~H27年度の原価率を上回っている。今後は、新規整備は行わないことから使用料の改定を行わない限り使用料収入の増加は見込めない。
老朽化の状況について
本事業は、個別方式による合併処理浄化槽の為、管渠は無く管渠の老朽化指標はない。また、浄化槽本体については、浄化槽法に定められた保守点検・清掃・法定検査を適正に行っている。
全体総括
三豊市では、生活排水処理は下水道ではなく浄化槽で行うとの方針のもと、約2000基ある浄化槽の適正な維持管理をこれからも行うことにより、故障等の早期発見に努め、維持管理費(修繕費)の削減を図り併せて浄化槽の長寿命化を目指していく。また、平成28年度に策定した経営戦略(H28~H37)に基づき使用料の改定についても現在の定額制から従量制への移行を検討していく。