南相馬市:南相馬市立小高病院

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収録データの年度

2019年度 2018年度 2017年度 2016年度

経営比較分析表(2017年度)

地域において担っている役割

当院は、東京電力(株)福島第一原子力発電所事故に伴う旧避難区域内に位置する病院となっている。平成26年4月から外来診療のみ再開し、現在は地域内の拠点医療機関として帰還住民を対象に医療提供を行っている。避難指示解除後は、主に高齢者の独居および二人暮らし世帯が地域内に増えている状況があるため、平成29年度からは在宅医療の取組みを行っている。
201220132014201520162017201820190%10%20%30%40%50%60%70%経常収支比率
201220132014201520162017201820190%2%4%6%8%10%12%14%16%医業収支比率
20122013201420152016201720182019-100,000%0%100,000%200,000%300,000%400,000%500,000%600,000%700,000%800,000%900,000%1,000,000%1,100,000%累積欠損金比率
20122013201420152016201720182019385円390円395円400円405円410円415円420円425円外来患者1人1日当たり収益
201220132014201520162017201820190%20,000%40,000%60,000%80,000%100,000%120,000%140,000%160,000%180,000%200,000%職員給与費対医業収益比率
201220132014201520162017201820190%500%1,000%1,500%2,000%2,500%3,000%材料費対医業収益比率

経営の健全性・効率性について

東日本大震災前と比較すると、地域内の人口が約20%しか回復していないため、経常収支比率をはじめ経営指標は極めて低い。しかし、帰還住民を今後も増加させるには、地域内に安定した医療の提供が不可欠な状況となっており、経営の健全性や効率性を念頭に置きながら、今後も地域内の拠点医療機関のみならず復旧・復興の拠点として継続した医療提供を行っていく必要がある。
2012201320142015201620172018201968%70%72%74%76%78%80%82%有形固定資産減価償却率
2012201320142015201620172018201988%89%90%91%92%93%94%95%96%器械備品減価償却率
201220132014201520162017201820190円200,000円400,000円600,000円800,000円1,000,000円1,200,000円1,400,000円1,600,000円1,800,000円1床当たり有形固定資産

老朽化の状況について

当院の本館(鉄筋コンクリート造・3階建て)は、東日本大震災による地震の影響から「半壊相当」の診断を受け、現在は使用しておらず、別棟1階建ての旧リハビリ棟を一部改修し、外来診療を行っている。そのため、病院本館は南相馬市立の2病院の病床機能再編を行ったうえで、近年中に解体する予定となっている。

全体総括

東日本大震災以降、当院は帰還住民のための拠点医療機関となっている。しかしながら、今後、地域内の人口が東日本大震災以前と同程度まで回復することは見込めないことから、平成28年度に策定した「南相馬市立病院改革プラン」では、無床診療所とする計画立案を行っている。その後、市の方針が変更となり、現在「南相馬市立病院改革プラン」の改定作業を行っているため、今後の具体的な病院のあり方は未定となっている。