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地方財政ダッシュボード

福岡県遠賀町の財政状況(2010年度)

🏠遠賀町

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収録データの年度

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地方財政AI: RAGエンジン(試験中)※直近3年の文書で要約します。現在は質問文の変更はできません。

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2010年度)

財政力指数の分析欄

ここ5年間横ばい状態で類似団体の平均を若干上回っているが、景気の低迷により地方税が減少しているため、緊急に必要な事業の峻別、優先度による事業の計画的実施等による投資的経費の抑制、第2期遠賀町自立推進計画に基づく定員の適正化による人件費の削減等歳出削減に努める。(遠賀町定員管理・適正化計画に基づき職員数を平成19年度126名から平成24年度117名に削減する)また、現在町の重点事業としてJR遠賀川駅南地区の道路新設事業や周辺地区の開発を行っているが、今後は、企業誘致の推進、事業者の進出や定住人口の促進を図り税収増に努め、財政基盤の強化に取り組む。

経常収支比率の分析欄

退職者の減による人件費の減や物件費の減、普通交付税や臨時財政対策債の伸びによる歳入の増により、22年度は21年度と比較して7.7ポイント改善したが、ここ5年間類似団体平均を上回っている。今後は、第2期遠賀町自立推進計画に基づく職員定数の適正化(遠賀町定員管理・適正化計画に基づき職員数を平成19年度126名から平成24年度117名に削減)、手当ての見直し等給与の適正化(平成22年度地域手当の廃止)、施設の指定管理者制度・民間委託導入の検討による施設運営の見直し、事務事業評価制度による各事業の優先度や事業の見直し等を進め、人件費、物件費、補助費等の経常経費の削減に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

類似団体と比較して人件費、物件費等の適正度が低くなっている要因として、過去からのスリムな行政経営による定員管理の適正化により人件費決算額が低いこと、ごみ処理業務、し尿処理業務、消防業務等を一部事務組合で行っていること等があげられる。一部事務組合の人件費、物件費等に充てる負担金や下水道事業会計等の公営企業会計の人件費等に充てる繰出金を合計した場合、人口1人当たりの金額は増加するため、今後はこれらも含めた経費についても抑制していく必要がある。

ラスパイレス指数の分析欄

類似団体平均を上回っているため、第2期遠賀町自立推進計画に基づく手当ての見直し等給与の適正化(平成22年度地域手当の廃止)に引き続き努めるとともに、国・県・他の地方公共団体との均衡を踏まえ給与の適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

過去からの定員管理の適正化ならびに効率的な行政運営により、類似団体平均を下回っている。今後も退職者の欠員に対する新規採用職員の補充抑制や、機構改革の実施等により、第2期遠賀町自立推進計画に基づいた職員定数の削減に努める。(遠賀町定員管理・適正化計画に基づき職員数を平成19年度126名から平成24年度117名に削減する)

実質公債費比率の分析欄

ここ5年間類似団体平均を下回っているが、現在整備を進めているJR遠賀川駅南地区整備事業に伴う地方債の借入(平成26年度完了予定)、公共下水道整備事業に伴う公営企業債等繰入額(下水道事業会計への繰出)の今後の数値上昇に備え、効率的な事業の整備、適正な投資規模を見極めながら地方債の新規発行の抑制に努め、起債に大きく頼ることのない財政運営に努め健全な水準を目指す。

将来負担比率の分析欄

類似団体平均を下回っている主な要因としては、普通交付税、臨時財政対策債の増額に伴う標準財政規模の増、人口千人当たりの職員数が類似団体平均よりも少ないため職員手当負担見込額が低いこと等があげられる。今後も起債事業の計画的な実施による新発債の抑制に努め、財政の健全化を図る。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2010年度)

人件費の分析欄

類似団体平均を下回っている要因としては、人口千人当たりの職員数が類似団体と比較して少ないことや、ごみ処理、し尿処理、消防業務等を一部事務組合で行っていること等があげられる。一部事務組合の人件費に充てる負担金や下水道事業等の公営企業会計の人件費に充てる繰出金といった人件費に準ずる費用を合計した場合の人件費に係る経常収支比率は類似団体平均を上回るため、今後は第2期遠賀町自立推進計画に基づいた職員定数の適正化、手当ての見直し等給与の適正化に努めるとともに、一部事務組合が推進している行革にも構成団体として積極的に関わり、人件費関係全体について抑制していく必要がある。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率が類似団体平均を上回っているのは、遠賀町自立推進計画に基づき、老人福祉施設、図書館で指定管理者制度を導入しているため職員人件費等から委託料へのシフトが起きていることが要因の一つである。今後も指定管理者制度、民間業務委託の導入を含めた管理運営の見直しを図るとともに、経常的な物件費の抑制に努める。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率が上昇した要因としては、子ども手当制度の創設、障害者の自立支援サービス費の増加等があげられる。また、類似団体と比較して、18年度以降若干高い傾向にあるのは、19年1月から実施した乳幼児医療費の独自の助成措置が要因の1つと思われる。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率が類似団体平均と比較して高い傾向にあるのは、後期高齢者事業、国民健康保険事業、下水道事業への繰出金の増加が主な要因と思われる。今後は、下水道事業においては、計画的かつ効率的に事業を進めるとともに下水道使用料の見直しによる適正な使用料の設定、国民健康保険事業においても国民健康保険料の適正化を図ることなどにより特別会計の自立に務め、税収を主な財源とする普通会計の負担金を減らしていくよう努める。

補助費等の分析欄

補助費等に係る経常収支比率が類似団体平均を上回っている要因としては、ごみ処理業務、し尿処理業務、消防業務、介護保険事業等を一部事務組合で行っているため、負担金が多くなっていることがあげられる。今後は、一部事務組合の行財政改革を促進するとともに、第2期遠賀町自立推進計画に基づく補助事業、補助金額の見直しを検討し、経常経費の削減に努める。

公債費の分析欄

公債費に係る経常収支比率については、類似団体平均と比較して低い水準を維持しているが、今後も事業の計画的な実施による投資的経費の削減に努めるとともに、新発債の発行を必要最小限とし、今後も低い水準の維持に努める。

公債費以外の分析欄

公債費以外に係る経常収支比率が類似団体平均を上回っている要因としては、老人福祉施設、図書館で指定管理者制度を導入していること等により物件費の比率が高いことや、一部事務組合で行っているごみ処理業務、し尿処理業務、消防業務等に対する負担金による補助費等の比率が高いこと、後期高齢者事業、国民健康保険事業、下水道事業等特別会計への繰出金が増加していること等があげられる。

実質収支比率等に係る経年分析(2010年度)

分析欄

実質単年度収支については平成20年度以降黒字に転じ、財政調整基金残高についても同水準を維持している。要因としては、地方税の減収を上回る普通交付税、臨時財政対策債が増額になったことや、21年度からの国の経済対策等により交付された交付金や県の基金事業を積極的に活用したことにより、21年度に引き続き22年度についても財政調整基金、減債基金の繰入なしで財政運営を行えたことによると思われる。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2010年度)

分析欄

連結実質赤字比率については毎年黒字を維持しているが、特別会計については、医療費の伸びによる国民健康保険事業特別会計への繰出金、下水道整備に伴う公共下水道事業特別会計への繰出金等赤字補填的な繰出金が増加傾向にあり、一般会計からの繰入金なしでは採算はとれていない状況である。下水道事業については経費を節減するとともに、独立採算の原則に立ち返った料金の値上げによる健全化、国民健康保険事業会計においても国民健康保険料の適正化を図ることなどにより、税収を主な財源とする普通会計の負担額を減らしていくよう務める。

実質公債費比率(分子)の構造(2010年度)

分析欄

事務事業評価による事業の見直しや効率的な事業の実施による地方債の新規発行の抑制、し尿処理施設等の起債の償還が22年度に終了したことによる一部事務組合等への負担金の減等により、実質公債費比率の分子の額については年々減少傾向にある。

将来負担比率(分子)の構造(2010年度)

分析欄

起債事業の計画的な実施による地方債の新規発行の抑制、下水道事業への繰入見込額の減、し尿処理施設等の起債償還終了に伴う組合等負担等見込額の減、職員数の減による退職手当負担見込額の減などにより、将来負担比率の分子の額は年々減少傾向にある。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,