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愛知県尾張旭市:公共下水道の経営状況(2022年度)

🏠尾張旭市

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収録データの年度

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経営比較分析表(2022年度)

経常収支比率

収益的収支比率

累積欠損金比率

流動比率

企業債残高対事業規模比率

経費回収率

汚水処理原価

施設利用率

水洗化率

経営の健全性・効率性について

①経営収支比率は類似団体を下回っています。物価高騰による処理場管理費が増加したことと、一般会計繰入金が減少したことにより初めて100%を下回りました。③流動比率は前年度から、3.26ポイント減少し、100%を下回っています。これは、企業債償還金が多く現金保有が少ないためで、支払能力を高めるための経営改善が必要です。④企業債残高対事業規模比率は類似団体と比較して高くなっていますが、これは令和10年度を市街化区域の概成年度と位置づけ、面整備と処理場の改築を推進しているためです。今後も適切な借入と償還に努めていきます。⑤経費回収率は前年度から横ばいで類似団体より低く、100%を下回っています。引き続き経費削減に努めるとともに、今後、使用料の改定を検討していきます。⑥汚水処理原価は、類似団体より高くなっています。引き続き維持管理費の削減や水洗化率向上による有収水量の増加に努めていきます。⑦施設利用率は前年度から少し増加し、類似団体を上回っています。今後は供用開始区域の拡大に伴う処理水量の増加と将来的な人口減少を考慮して、適正規模の施設維持に努めていきます。⑧水洗化率は前年度から横ばいで類似団体より低くなっていますが、これは供用開始区域の拡大により処理区域内人口が大きく増加しているためです。引き続き、未接続世帯に対する啓発を実施し、水洗化率の向上を図っていきます。

有形固定資産減価償却率

管渠老朽化率

管渠改善率

老朽化の状況について

①有形固定資産減価償却費率は前年度より上昇したものの、類似団体より低くなっています。これは平成29年度に法適化した際に、過年度の減価償却累計額を計上していないためと考えられます。②管渠老朽化率及び③管渠改善率は、今年度末で初めて法定耐用年数を超える管渠が発生したため上昇しました。類似団体より低いのは、布設から50年を経過する管渠が少ないためであり、管渠の改築更新の緊急性は今のところ低いと言えます。今後は老朽化に伴う更新需要が徐々に拡大していくため、ストックマネジメント計画に基づき、適切な維持管理・更新を行っていきます。

全体総括

経費回収率が低く、不足分を一般会計からの繰入金に依存している状態が続いています。引き続き市街化区域概成に向けて下水道整備を進めるとともに、供用開始後30年以上経過し、今後老朽化施設の修繕や改築、管渠の更新等も増えてくるため、多額の事業費が必要になります。このため、適切な企業債の借入など、健全な経営の維持管理に努めていきます。また、繰入金に依存しない自立的な事業運営に向けて使用料改定の検討を行い、令和6年度に改定する経営戦略に反映させる予定です。

出典: 経営比較分析表,

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