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地方財政ダッシュボード

福井県南越前町の財政状況(2016年度)

🏠南越前町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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地方財政AI: RAGエンジン(試験中)※直近3年の文書で要約します。現在は質問文の変更はできません。

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2016年度)

財政力指数の分析欄

少子高齢化が進み、超高齢社会(平成29年4月1日現在高齢化率:34.1%)を迎えている当町は、基幹産業である農林水産業はもとより、商工、観光業も後継者不足に直面している。税収は伸び悩み財政基盤は弱い。財政力指数は平成17年の町村合併以降0.3程度を推移しており、類似団体を下回っている。商工観光の振興政策や産業の活性化、また定住対策に力をいれており、今後も働きがいのある町づくりを進めることで自主財源を確保し財政力をあげていく。

経常収支比率の分析欄

人件費削減や地方債年間発行額の上限を定めて起債発行額を抑制しているものの、依然として高い比率となっている。合併特例期間終了後の普通交付税の段階的縮減により毎年約1億円程度交付税が減少しており、今後の健全な財政運営を行うためには既存事業の点検や歳出の抑制により適性化に努めていく。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人員の適正配置や事業の見直し、経常経費の抑制に努めているものの、依然として高い比率となっている。事業の見直し等により、物件費の歳出適性化に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

類似団体平均を下回る状態が続いている。今後は、人事評価制度による勤務評定に基づいた昇給制度等により、更なる給与の適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

平成17年1月の町村合併の際、類似団体平均を大きく上回った。以降は、集中改革プランに基づく定員適正化計画により平成22年度から平成26年度末までに14人削減する目標を3人上回り、17人の削減となった。しかし、類似団体平均を約5ポイント上回っているため、定員適正化を図るとともに、民間委託や指定管理者制度の導入などによる更なる削減を進めている。

実質公債費比率の分析欄

町村合併前後の大規模事業の実施により発行した地方債の償還が一部終了し、また償還年数の長かった公営企業債も徐々に償還が終了してきていることもあり、一時期高い水準だった実質公債費比率は、毎年減少傾向にある。また、、平成22年度以降は年間地方債発行額を6億円以内としていることも影響している。前年より1.7ポイント改善している。しかし、依然として県内他市町や全国の類似団体と比較しても比率が高い状況である。今後も、将来的な財政負担を軽減するために、更なる比率の改善を目指す。

将来負担比率の分析欄

職員数の削減や、平成22年度から年間地方債発行額の上限を6億円としたことにより地方債残高が減少したため、将来負担比率は無し(マイナスが)となっている。また、財政調整基金を毎年適正に積んでいることも、将来負担比率があがっていない要因でもある。しかし、現在は、旧合併特例法による普通交付税の激変緩和期間に入っており、今後も交付税の減少が続くことから財政調整基金への積み立てがこれまで規模で積むことが難しくなる。このことから、引き続き地方債の発行を抑制し、また財政に余力がある分は基金への積み立てを積極的に実施していく。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2016年度)

人件費の分析欄

人件費に係る経常収支比率は、町村合併以降、職員数の削減を実施しており、類似団体の平均とほぼ同様に推移している。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率は、類似団体とほぼ同様に推移している。物件費削減を進めるために、町内に存在する採算性や機能性の低い類似した施設の今後のあり方について、公共施設総合管理計画をもとに統廃合及び民間委託等適切な施策を具現化していく。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率は、類似団体の平均とほぼ同様に推移している。しかし、子育て対策の増や超高齢社会への対応、社会保障費の増など関係費用の伸びとともに比率も高くなってくると予想される。

その他の分析欄

類似団体の平均と比べると低い数値となっている。建築年数を重ねた公共施設を多く抱える当町にとっては、今後、維持補修に要する経費が大きくなってくることが予想されるため、公共施設の適正管理や財政負担の軽減や平準化に努める。

補助費等の分析欄

補助費等に係る経常収支比率は、毎年、類似団体の平均より高くなっている。目的を達成した事業に対するものや、類似した補助金等、必要性の低い補助金については、総点検による見直しを行い、新規政策による補助金等については、費用対効果をしっかり見極め適切な制度実施に努める。

公債費の分析欄

公債費に係る経常収支比率は、類似団体の平均を大きく上回っている。その要因は、町村合併前後に大規模建設事業を行い、地方債を多く発行しており、その元利償還額が膨らんだことによるものである。元利償還のピークであった平成22年度以降、年間地方債発行額の上限を設定して財政健全化を目指しており、公債費比率も年々減少しているが依然、高い水準であるため今後も地方債発行を抑制していく。

公債費以外の分析欄

公債費以外に係る経常収支比率は、類似団体と比べ低く、ほぼ横ばいで推移している。今後も、この水準を堅持するよう、健全な財政運営に努める。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2016年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

総務費は、施設の耐震改修事業や集会所整備、情報セキュリティ関係整備を実施したこともあり住民一人当たりの負担が前年度より59千円あがった。商工費は、前年度より下がってはいるが地方創生関係事業に取り組んだこともあり住民一人当たり42千円と類似団体と比較しても高い数値となった。また、合併前からの観光施設が多くあるため、維持経費が嵩んでいることなども影響している。今後は、これらの施設の第3セクターや指定管理者制度の導入により低く抑えるよう努める。土木費は、定住対策のための住宅政策に取り組んでいることもあり、前年度と同様の水準となっている。定住政策は将来的には税収の増などが見込まれるため、今後も実施していく。消防費は、防災行政無線の整備を行ったことで、前年より大幅に伸びている。公債費は、住民一人当たり107千円となっている。これは、町村合併前後の大規模建設事業に係る起債により、平成18年度末で過去最大の残高となったことによるものである。平成22年度からは、年間地方債発行額の上限を設けたことにより、残高は着実に減少してきており、コストは減少しており、今後はもさらに減少するように努める。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2016年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民一人当たり807千円となっている。主な構成項目である人件費は、住民一人当たり128千円となっており、全体の15.9%を占めている。類似団体の平均の85千円と比較しても高いため、民間委託や指定管理者制度の導入に積極的に取り組んでいく必要がある。物件費、補助費は類似団体と比較しても高い傾向にありる。新規の定住施策の実施による増加もあるが将来的な人口の増や税収確保を見越しての施策であるため、効果について今の段階で一概に判断することは難しいが良い影響を想定している。とは考えつつも新規施策については、事業の点検と見直し新規制度については費用対効果を見極めて実施していく必要がある。施設の老朽化等により維持補修費はあがってきているため、施設の統廃合を進めていく必要がある。普通建設事業費は、防災行政無線の整備や施設の耐震工事など必要ある事業を行ったためである。施設等の整備については、今後、将来に負担を残すことのないよう、ハード整備が将来的な税収の増加に繋がるよう将来像を見極め実施していく。公債費は、下がってきているものの、住民一人当たり107千円、類似団体と比較して約1.7倍と以前高いコストとなっている。これは、町村合併前後の大規模建設事業に係る起債によ、り平成18年度末で過去最大の残高となったことによるものである。平成22年度からは、年間地方債発行額の上限を設けたことにより、残高は着実に減少してきており、今後もさらに減少するように努め、コストを下げていく。

実質収支比率等に係る経年分析(2016年度)

分析欄

毎年、地財法の規定による基金積み立てを行っていることで、財政調整基金残高は、年々増加しており、標準財政規模に示す割合も上がっている。実質収支額は、近年の大型事業の実施により収支規模が小さくなっており、特に平成25年度は地域振興基金の造成により過去5年で一番の決算規模になった。実質単年度収支は、普通建設事業等の実施により平成28年度は大きく減少したが、全体的には黒字を維持している。財政状況が厳しくなる中、前年度繰越金の規模も小さくなっており、今後も実質の単年度収支で財政運営を行っていく必要がある。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2016年度)

分析欄

すべての会計において赤字を生じておらず、健全な財政運営となっているが一般会計からの繰入金に依存している部分もある。一般会計からの繰入金に頼らざるを得ない経営は、今後の事業継続に不安要素を残すため、独立採算による事業を目指し、今後も事業の見直しや統廃合を検討していく必要がある。

実質公債費比率(分子)の構造(2016年度)

分析欄

町村合併前後の大規模建設事業に係る起債の償還が開始したことにより元利償還金が増加したが、起債するにあたって、過疎債や合併特例債など交付税措置率の高い事業を活用・選択したことで算入公債費も増加し、実質公債費比率の大幅な上昇を抑えられている。また、年間地方債発行額に上限を設け発行を抑制していることで、実質公債費比率は年々減少してきており今後もさらに減少する見込みである。

将来負担比率(分子)の構造(2016年度)

分析欄

町村合併前後は大規模建設事業が多く、その財源として起債に頼っていたこともあり、地方債残高は平成18年度末で過去最大の残高となった。以降、普通建設事業費等の歳出抑制や年間地方債発行額の上限を設けたことにより、残高は着実に減少してきており、また、財政調整基金等への積立てを積極的に実施したことで将来負担比率の改善に繋がっている。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2016年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

債務償還可能年数の分析欄

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

地方債の発行限度を定めていることや、規定どおり財政調整基金を積んでいることから将来負担は減少してきており、平成28年度は前年度に引き続き比率はマイナス(無し)となった。実質公債比率についても地方債の発行抑制により年々減少している。しかし類似団体の中では以前高い比率であることから、引き続き健全な財政運営に努める必要がある。

施設類型別ストック情報分析表①(2016年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

施設類型別ストック情報分析表②(2016年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

財務書類に関する情報①(2016年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額が期首時点(財務書類等の作成初年度であるため期首時点と比較)から228百万円の減少(▲0.32%)となった。金額の変動が大きいものはインフラ資産と基金(固定資産)であり、インフラ資産は、消雪施設整備事業等の実施による資産の取得があるものの、減価償却による資産の減少が大きいことから340百万円減少した。基金(固定資産)は、防災行政無線整備事業の実施ための取り崩し(232百万円)などがあり367百万円減少した。負債総額が期首時点から223百万円減少(△2.3%)しているが、過去に施設等整備のために発行した建設事業債の減少が大きな要因である。下水道事業会計等を加えた全体についての変動要因は一般会計等と同じであり、一般会計等以外での大きな変動は見られない。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、経常費用は8,063百万円となり、平年なみであった。ただし、業務費用の方が移転費用よりも多く、最も金額が大きいのは物件費(3,801百万円)や減価償却費(2,633百万円)であり、純行政コストの83%を占めている。施設の集約化や適正な運営管理に努めることにより、経費の縮減を行っていく。全体については、物件費や減価償却費が純行政コストの80%を占めており、より一層の効率化が求められる。また、国民健康保険や介護保険の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が4,784百万円と大きくなり、純行政コストは一般会計等より3,291百万円大きくなっている。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、税収等の財源(6,064百万円)が純行政コスト(7,746百万円)を下回ったことから、純資産残高は62百万円となった。特に、本年度は、今庄駅改修事業や橋梁架替事業の実施にあたり補助金を受けており、財源に当該補助金の額が計上される一方、当該施設取得による行政コストの計上は減価償却により徐々になされるため、固定資産形成分の減少はあるものの結果、純資産の大きな変動はなかった。全体においても、税収等の財源(10,388百万円)が純行政コスト(11,038百万円)を下回っており、本年度差額は▲637百万円となり、純資産残高は64,460百万円となった。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、業務活動収支は1,913百万円であったが、投資活動収支については、今庄住民センター整備や公営住宅改修事業を行ったことから、▲1,297百万円となった。財務活動収支については、地方債の発行を抑制していることもあり償還額が地方債発行収入を上回り、▲651百万円となった。本年度末資金残高は前年度から35百万円減少し、459百万円となった。地方債発行の抑制により、当面は財務活動収支はマイナスが続くと考えられる。全体では、国民健康保険税や介護保険料が税収等収入に含まれることなどから、業務活動収支は一般会計等より410百万円多い2,323百万円となっている。投資活動収支は、大きな建設事業等がなかったため一般会計等とほぼ同額の▲1,305百万円となっている。財務活動収支は、一般会計等以外での地方債の新規発行は無かったため一般会計等と同様に償還額が地方債発行収入を上回り、▲1,105百万円となった。

財務書類に関する情報②(2016年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額(歳入額対資産比率)は、旧町村ごとに類似の施設をかかえていることもあり、保有する施設数が非合併団体よりも多く、類似団体平均を大きく上回っている。施設の老朽化が進んでおり将来の公共施設等の修繕や更新等に係る財政負担を軽減する必要があり、今後、公共施設等総合管理計画を踏まえて、施設の在り方検討を進めていく必要がある。有形固定資産減価償却率については、合併前後に整備した施設も多く、類似団体平均を下回っている。現在、橋梁や住宅などは、点検・診断や計画的な長寿命化対策を進め公共施設等の適正管理に努める。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は、類似団体平均とほぼ同水準であるが、純行政コストが税収等の財源を上回ったことから純資産が減少ししている。将来世代負担比率も、類似団体平均と同じ水準であるが、地方債の発行抑制と財政調整基金が町の財政規模に比べ多いことが要因である。今後、事業展開により基金残高の減少や地方債発行の増加も考えられるが、適正規模の事業展開を図り将来世代の負担を高めないように努める。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは類似団体平均を上回っている。純行政コストのうち20%が補助金等を占めており、補助金等の整理合理化等の検討を進める必要がある。また減価償却費は34%を占めており、資産の状況にもあるとおり保有施設が多いことがあげられる。今後、施設の効率的利用を踏まえた集約化などを検討していく必要がある。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は類似団体平均を下回るが、地方債の発行抑制により償還額が発行額を大きく上回っていることや財政調整基金が町の財政規模に比べ多いことが要因であいる。地方債償還のピーク時期が迫っているため、以降は償還額が少なくなり、発行額が大きくなることから住民一人当たりの負債額の減少傾向が止まると想定される。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は類似団体平均と同程度であるが、今後、老朽化した施設の集約化や長寿命化を行うことにより、経常費用の削減に努め、また公共施設等の使用料の見直しを検討するなどし受益者負担の適正化に努める。経費の削減のための行財政改革の取り組みも必要となってくる。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,