東京都奥多摩町の財政状況(2010年度)
収録データの年度
財政比較分析表(2010年度)
財政力
町の課税状況は、人口の減少や高齢化の進行に伴う納税義務者の減少(平成18年度から平成22年度までの5年間で-251人、-8.0%の減)、全国的な土地価格の下落に伴う評価額の低下や厳しい経済情勢による企業の衰退などにより、税収面で影響を受けており、類似団体平均値を下回っている指数となっている。このような状況のなか4月1日現在の職員数が前年の128名から3名減の125名となったことや年間給与総額の更なる引き下げ(給料は6年連続の減額等を実施)を行い、定員管理・給与の適正化等による歳出削減を実施するととも、引き続き徴収強化等の取り組み(平成22年度の徴収率97.7%)を通じて財政の健全化を図る。
財政構造の弾力性
平成20年度以降は類似団体平均値を上回る数値になるとともに、平成22年度は、さらに改善された比率となった。主な要因としては、分母(経常一般財源)において、地方税は減(前年度比-28,499千円)となったものの、地方交付税は増(前年度比96,268千円)となったこと、また、分子(経常的経費充当一般財源)においては、公債費が減(前年度比-47,921千円)となったことが挙げられる。今後とも事務事業の見直し等を行いながら、経常的経費の削減に努め、良好な経常収支比率の維持を図る。
人件費・物件費等の状況
人件費・物件費及び維持補修費の合計額の1人当たりの平均値が高くなっている主な要因は、物件費である。なかでもシカの食害対策に係る有害鳥獣捕獲事業、それに伴う造林事業等の森林再生事業や花粉症発生源対策事業委託、また受託施設の運営管理、自庁処理で運用している電子計算システム、そして健康の自己管理意識の普及・啓発に係る遠隔予防医療(地域コミュニティ型予防医療)相談事業委託などが挙げられる。同時に、それらの事業に係る人件費の影響も考えられるところであるが、今後は事務事業評価や指定管理制度の積極的な導入、電子計算システムの共同運営等によりコスト削減を図っていく方針である。
給与水準(国との比較)
類似団体平均より3.2、全国町村平均においても2.1高い指数となっているが、従前よりも類似団体平均に近づきつつある。今後は、引き続き55歳昇給停止措置を実施すること、また、給与改定等による職員給の見直し等により、一層の給与の適正化に努め、類似団体平均を目指したい。
定員管理の状況
ごみ処理施設、学校給食センター、病院を直営としており、これらの事業を運営するための職員が必要となることから、類似団体と比較し平均水準より1.38、全国平均より6.29多くなっている。今後は、更なる機構、組織の見直し、事業の民間委託等の推進を図り、行財政改革で掲げている定員管理削減率(平成17年4月1日から平成26年4月1日まで)11.2%を目指し、より適正な定員管理に努める。
公債費負担の状況
普通建設事業に係る元利償還金が平成18年度にピークを迎え、類似団体平均値を上回ってきた。しかし、起債依存型の事業計画を見直してきた結果、平成19年度を境に減少しており、平成22年度決算においては、ほぼ類似団体平均値となった。今後も引き続き建設事業債の抑制に努め、更なる改善に努める。
将来負担の状況
一般会計における地方債現在高は、建設事業計画の見直し及び新規発行債の抑制等により減少傾向にある。平成22年度決算においても数値が改善されており、今後も引き続き、行政改革大綱に基づく行財政改革を推進し、経費節減を図るとともに新規発行債の抑制を行い、財政の健全化に努める。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2010年度)
人件費
ごみ処理業務、学校給食センターを直営しており、職員が多いこと等から、類似団体の平均水準より5.6、全国平均より5.1高くなっている。しかし、定員管理削減率(平成17年4月1日から平成26年4月1日まで)11.2%を目指すことや、給与支給率改定等、主に行財政改革の取組みにより、人件費の削減に努める。
物件費
物件費に係る経常収支比率は、類似団体より低くなっているが、人口1人当たりの比較では、シカの食害対策に係る有害鳥獣捕獲事業等を始めとする委託料等の増加や、それに伴う花粉症発生源対策事業委託、受託している施設の管理運営、遠隔予防医療相談事業委託等により、高い水準になっている。今後は委託事業についてコスト削減に努めていきたい。
扶助費
扶助費に係る経常収支比率が類似団体を若干下回っている。これは、過疎化等に伴う少子化・定住化・高齢化対策のため、子ども医療費助成制度の充実、保育園保育料助成、保育所措置費、高齢者自立支援対策等の施策を行っていることによるものであるが、住民へのサービス低下を招かないよう配慮しつつ、財政を圧迫することのないよう見直しに努めていく。
その他
その他に係る経常収支比率は、類似団体平均より3年連続で低くなっているが、国民健康保険事業会計等への繰出金も増えている。今後も引き続き普通会計の負担額を減らしていくよう努める。
補助費等
補助費等による経常収支比率は、類似団体より低くなっているが、これは各種団体等に対する補助・交付金について、行政が援助する部分を明確に精査し、必要性、公益性、公平性等を勘案し、補助等の効果が期待できないものについては見直しを行っているためであり、今後も抑制に努めていきたい。
公債費
多くの人々とのふれあいの中で、いきいきと暮らせる町づくりのため、昭和57年度以降立ち遅れていた義務教育施設整備事業、観光施設整備事業、ごみ処理施設整備事業、医療・福祉事業を重点施策として地方債の借り入れを行ってきた。このため元利償還金が平成18年度にピークであったが、近年の普通建設事業における新規地方債発行の抑制等により数値が改善されるようになった。今後もより健全な数値となるよう、引き続き地方債の新規発行を抑制していくよう努める。
公債費以外
公債費以外に係る経常収支比率は、類似団体平均と比較して低くなっており、良好な数値を示していると言える。費目別に見ても、決算額において構成比の高い、物件費及び補助費等で同様の傾向となっているため、そのような結果になっていると考える。人件費については、直営のごみ処理施設や給食センター等もある関係で類似団体平均より高い数値となっているが、引き続き行財政改革等の取組みにより、人件費の削減に努める。
実質収支比率等に係る経年分析(2010年度)
分析欄
平成18年度に実質単年度収支がマイナスとなったが、それ以降はプラスに転じている。また、実質収支比率については3~5%の範囲内にあり、適正であると考える。財政調整基金残高についても将来への備えとして着実に蓄えられていると考える。今後も健全な財政運営が継続できるよう、将来を見据えた運営を行っていく。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2010年度)
分析欄
現状において、連結実質赤字比率は、黒字となっており、各会計とも安定的な運営を行っていると考える。今後も、一般会計からの繰出金等の支出額に留意をしながら、引き続き健全な財政運営を図っていくこととする。
実質公債費比率(分子)の構造(2010年度)
分析欄
主に過去に発行した建設事業債の元利償還金のピークが過ぎたこと及び新規起債の発行を抑制してきたことにより、元利償還金が減り、実質公債費比率の改善が図られることとなった。今後も起債の新規発行を抑制し、健全な財政運営に努めたい。
将来負担比率(分子)の構造(2010年度)
分析欄
既往債の償還終了による地方債現在高の減、基金の積み立て及び交付税算入公債費等の増により、分子が減少したため、将来負担比率も軽減されてきていると考える。今後も関連する費目に留意しながら、健全な財政運営に努めたい。
よくある質問
このページで何が分かりますか?
東京都奥多摩町の2010年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。
データの出典はどこですか?
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
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