福島県：ふたば医療センターの経営状況（2023年度）

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経営比較分析表（2023年度）

地域において担っている役割

・東日本大震災及び原子力発電所事故からの地域の復興を支える医療の確保を、地域における基本的な役割と認識して医療活動を行っている。・地域で再開した医療機関や近隣の二次・三次救急医療機関、消防機関等との連携の下、多目的医療用ヘリ等も活用した広域的な救急医療を提供している。・関係機関からの診療応援により、地域の医療機関とも連携しながら、患者に寄り添った医療を提供している。・万一の事故に備え、放射性物質による汚染を伴う傷病者等への初期レベルの医療を提供することとしている。・訪問看護や訪問リハビリ等を行うことで、帰還が進む地域における在宅復帰を支援している。

経常収支比率

医業収支比率

修正医業収支比率

累積欠損金比率

病床利用率

入院患者１人１日当たり収益

外来患者１人１日当たり収益

職員給与費対医業収益比率

材料費対医業収益比率

経営の健全性・効率性について

①職員増等の影響により医業費用が増加し、比率が前年より若干悪化している。②③新規患者増及び新しい診療科の開設等により医業収益が増加し、各比率が前年より改善している。なお、震災・原発事故からの復興途上地域にあり、帰還住民もいまだ少ないことから、各比率は類似病院を大きく下回っている。④新規患者等の入院増に伴い、比率は年々増加傾向にある。⑤新型コロナウイルス感染患者の減少により、前年よりも下回ったものの、類似病院を上回っている。⑥外来患者数増あるもＰＣＲ検査の実施減等により、前年よりも下回ったものの、類似病院を上回っている。⑦職員増等の影響により給与費が増加し、前年を上回っている。⑧患者数増に伴う薬品使用の増が影響し、前年を上回っている。⑨H30.4月開院。

有形固定資産減価償却率

器械備品減価償却率

１床当たり有形固定資産

老朽化の状況について

①②③当病院はH30.4月に新規開院し６年目を迎えたところである。各減価償却率は年数の経過に伴い増加している。また、医療機器類の整備により、１床当たり有形固定資産の額も増加しており、類似病院を上回っている。

全体総括

当病院は、H30.4月に震災・原発事故からの復興・再生を図る双葉地域唯一の二次救急医療機関として開院し、R5年度は6年目を迎え、病院周知や地域連携が進んできたこと、訪問看護等の在宅医療の取組を強化したこと、地域住民の帰還も少しずつ増え新規患者も増加傾向にあること、R5には新しく心身医療科を開設したことなどから、患者数は全体的に増加傾向にある。今後も当該地域の復興・再生を医療面から支えていくために、更なる地域医療の確保に取り組んでいく必要がある。

出典：経営比較分析表,

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