秋田県男鹿市：男鹿みなと市民病院の経営状況（2020年度）

地域において担っている役割

診療科目は13科を標ぼうし、145床の病床数を有する市内唯一の総合病院として医療の提供に努めている。また、救急告示病院、へき地医療の拠点として、24時間体制で医療ニーズに応えている。地域医療連携室を設置しており、安心して治療・ケアをうけられるよう地域の病院や診療所、施設や市町村の窓口等と連携している。

経常収支比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020
当該団体値（％）	93.3	93.9	99.5	97.5	99.9	99.7	99.5	100.6	101.8
類似団体内平均値（％）	97.1	96.3	96.9	98.3	96.7	96.6	97.2	96.9	100.6

医業収支比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020
当該団体値（％）	87.8	87.6	91.2	88.7	87.7	89.7	89.4	90.4	92.3
類似団体内平均値（％）	87.7	86.6	85.4	85.3	84.2	83.9	84.0	84.3	80.7

修正医業収支比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020
当該団体値（％）							86.3	87.3	89.1
類似団体内平均値（％）							80.4	80.6	77.1

累積欠損金比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020
当該団体値（％）	161.0	158.3	80.4	77.1	74.7	75.8	78.8	75.6	72.7
類似団体内平均値（％）	92.4	95.4	84.4	85.2	87.1	88.4	92.3	94.7	97.2

病床利用率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020
当該団体値（％）	71.0	71.3	69.2	64.7	72.5	85.0	78.7	79.2	78.5
類似団体内平均値（％）	69.0	68.5	68.3	67.9	69.8	69.7	70.1	70.4	65.8

入院患者１人１日当たり収益

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020
当該団体値（円）	29330.0	29444.0	30672.0	32122.0	29821.0	30692.0	30746.0	31097.0	32804.0
類似団体内平均値（円）	31025.0	31577.0	32431.0	32690.0	33491.0	34136.0	34924.0	35788.0	37855.0

外来患者１人１日当たり収益

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020
当該団体値（円）	7712.0	8014.0	8570.0	8654.0	9049.0	8986.0	9584.0	10134.0	10683.0
類似団体内平均値（円）	9176.0	9437.0	9726.0	10037.0	9976.0	10127.0	10241.0	10602.0	11234.0

職員給与費対医業収益比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020
当該団体値（％）	60.5	60.4	61.5	65.7	64.3	64.5	65.9	63.3	63.4
類似団体内平均値（％）	61.2	61.8	62.9	63.3	64.2	64.2	64.7	64.4	70.2

材料費対医業収益比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020
当該団体値（％）	19.0	19.2	19.8	19.1	20.3	20.5	19.4	21.0	19.7
類似団体内平均値（％）	19.4	19.5	19.2	19.2	18.9	18.6	17.9	17.8	18.0

経営の健全性・効率性について

令和2年度は、前年度に引き続き黒字決算となった。新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により外来収益が減少したものの、診療単価の適正化、訪問看護事業の立ち上げ、地域包括ケア病床の病棟化など年度後半からは経営改善の取組により医業収支の改善が見られた。患者1人1日当たりの収益は、まだ類似平均を下回っているため、今後も診療単価について見直しを図っていき、収益の改善に取組、経営改善に努めていく。職員給与費対医業収益比率は前年度とほぼ変わらず、類似平均を大幅に下回っている。今後も上昇しないよう職員配置等調整を図っていく。材料費対医業収益比率は前年度より減少したものの、類似平均を上回っている。後発薬品の使用促進等材料費の削減に努めたい。

有形固定資産減価償却率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020
当該団体値（％）	62.4	66.1	70.2	68.6	70.5	71.2	72.5	72.4	73.6
類似団体内平均値（％）	48.3	48.0	52.2	52.4	52.5	53.5	54.1	54.6	56.9

器械備品減価償却率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020
当該団体値（％）	69.1	71.2	77.4	65.9	71.6	74.1	78.6	80.4	82.9
類似団体内平均値（％）	64.3	63.3	69.6	69.2	69.7	71.3	71.4	71.7	72.9

１床当たり有形固定資産

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020
当該団体値（円）	33943153.0	33934282.0	33734492.0	34992345.0	42517779.0	42466441.0	42258428.0	41857814.0	42053614.0
類似団体内平均値（円）	33533100.0	34139294.0	35115689.0	35730958.0	37752628.0	39094598.0	40683727.0	41891213.0	42806727.0

老朽化の状況について

平成10年7月の新築移転より20年以上が経過し、老朽化が進んでいるため、有形固定資産減価償却率は類似平均よりも高い状態にある。特に空調設備は、老朽化が進んでいるため、改修計画をたて順次行っていく。器械備品減価償却率も類似平均を大きく上回っているため、財政状況を考慮し、慎重に医療機器の更新を行っていく。

全体総括

令和2年度も黒字決算となり、僅かではあるが累積欠損金を減らすことができた。急激な人口減少、少子高齢化の進行に伴い、今後ますます経営環境が厳しくなることが想定されるが、令和3年度も引き続き経営改善に取組、医業収支の改善を図りたい。また、市内唯一の総合病院として、地域住民の生命と健康を守るため職員一丸となって医療提供を行っていきたい。