青森県平内町：漁業集落排水の経営状況（2014年度）

収益的収支比率

年度	2010	2011	2012	2013	2014
当該団体値（％）	32.37	35.77	38.74	33.73	37.8
類似団体内平均値（％）	76.81	75.17	76.93	74.42	75.53

企業債残高対事業規模比率

年度	2010	2011	2012	2013	2014
当該団体値（％）	8713.4	9531.08	8515.39	8510.95	8105.86
類似団体内平均値（％）	1618.88	1687.1	1626.87	1679.52	1651.02

経費回収率

年度	2010	2011	2012	2013	2014
当該団体値（％）	12.33	11.64	12.0	11.14	10.82
類似団体内平均値（％）	39.12	35.48	37.53	34.75	33.39

汚水処理原価

年度	2010	2011	2012	2013	2014
当該団体値（円）	1268.45	1307.14	1270.37	1368.59	1413.15
類似団体内平均値（円）	428.3	467.04	444.71	468.55	516.46

施設利用率

年度	2010	2011	2012	2013	2014
当該団体値（％）	36.05	35.6	20.54	20.66	21.11
類似団体内平均値（％）	32.58	32.71	34.04	31.65	30.35

水洗化率

年度	2010	2011	2012	2013	2014
当該団体値（％）	73.42	75.23	57.45	59.9	62.57
類似団体内平均値（％）	69.17	68.36	68.34	66.97	66.04

経営の健全性・効率性について

収益的収支比率が低く、赤字会計だということがはっきりしている。低い理由としては、料金収入が低いため、使用料と一般会計繰入金で地方債償還金をまかなえていないことが挙げられる。経費回収率に関しても、普及して間もない地域が多いため使用料が低く、類似団体と比較してかなり低い結果となった。今後、料金収入の増への取り組みを強化し、未加入者を取り込んでいくことができれば、水洗化率向上にもつながる。料金改定等を検討していかなければならないが、消費税増税もあり、利用者の負担も考えると近いうちに改定する予定はないが、検討していかなければならない。汚水処理原価に関しては、現在は高いが事業終了とともに徐々に減少していく見込みである。

管渠改善率

年度	2010	2011	2012	2013	2014
当該団体値（％）	0.0	0.0	0.0	0.0	0.0
類似団体内平均値（％）	0.26	0.4	0.36	0.25	0.31

老朽化の状況について

老朽化に関しては、深刻な状況ではなく、大々的な管渠の入れ替えを行う必要はない。管路清掃業務時にカメラ調査により、管渠内の改善が必要な箇所を改修している。今後管渠の老朽化は進行していく問題であるため、古い管渠から順に改善していく必要がある。

全体総括

経営比較分析結果により、改善が必要なことが明確である。今後は水洗化率を上げることが、料金収入の増につながり経費回収率、収益的収支比率等の改善につながる。これまでの取り組みより強化していくことが必要である。管路の老朽化により更新費用がかかる前までに、収益的収支比率を100％以上にし、更新費用を蓄えておける状態にすることが望ましい。