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財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
個人・法人町民税等の税収は回復傾向にあるが、財政需要も増加しているため、類似団体平均を上回っている状況は続いているものの、平成23年度以降ほぼ横ばいの状態である。景気回復の動きは若干見られるが、依然弱い状況にあるため、引き続き事務事業評価を活用した優先度の高い事業の選択や事業規模の適正化を図るとともに、第3期遠賀町自立推進計画に基づき継続的な歳出削減に努め、効率的な行財政運営を行っていく。また今後は、第5次遠賀町総合計画や定住促進計画及び地方版総合戦略などに基づきJR遠賀川駅南地区の開発促進を図り、企業誘致や人口増加に向けたまちづくりを行っていくとともに、更なる徴収業務の強化に取り組み、財政基盤の強化に努める。
歳出の経常的一般財源等は、学校給食の調理業務への民間委託の導入などによる物件費の増や保育園入園者の増などによる扶助費の増及び国民健康保険特別会計への繰出金の増などにより約38百万円増加しているものの、歳入の経常的一般財源等は法人町民税及び固定資産税などの税収の増、地方消費税率引上げによる地方消費税交付金の増及び地方交付税の増などにより約181百万円増加したため、昨年度より3%減少したが、89.7%と類似平均団体を上回っている。今後も退職者数の増による人件費の増加や扶助費の増が見込まれるため、第3期遠賀町自立推進計画による自主財源の確保や補助金の有効活用や補助事業の見直しなどを確実に実行し、健全な財政運営を進めていく。
類似団体平均を大きく下回っている要因として、定員管理の適正化により人口1,000人当たりの職員数が少ないこと、ごみ処理業務やし尿処理業務及び消防業務を一部事務組合で行っていること、指定管理者制度を導入していることなどがあげられる。一部事務組合の人件費や物件費などに充てる負担金と公営企業会計(下水道会計)の人件費などに充てる繰出金を合計した場合、人口1人当たりの金額は増加するため、今後はこれらを含めた経費についても抑制していく必要がある。
昨年度に比べて0.3ポイント減少したが、類似団体平均を2.0ポイント上回っている。国・県・他の地方公共団体との均衡を踏まえ、手当の見直し(勤勉手当への成績率の導入・住宅手当の見直し(平成27年度廃止))などにより給与の適正化に努め、ラスパイレス指数の目標値を100.0以下とする。
定員管理の適正化及び効率的な行政運営により、類似団体平均を大きく下回っている。今後も、第3期遠賀町自立推進計画に基づき限られた職員で効率的に業務を執行できるよう、機構改革の推進や指定管理を含めた民間委託の推進による民間活力の活用を図り、適正な定員管理に努める。
平成16年度借入の街区公園等整備事業などに伴う地域活性化事業債や減税補填債の償還終了による元利償還金の減などにより、前年度に比べて0.7%減少した。類似団体平均を下回っている状況ではあるが、JR遠賀川駅南地区の基幹道路整備などに伴う地方債の償還額の増加や、平成28年度予算で実施する小中学校の空調設備設置やトイレ改修事業及び基幹道路整備事業などに伴う地方債の借入により、平成31~34年度にかけて再び大幅な増加が見込まれる。そのため、事務事業評価や公共施設等総合管理計画に基づき、適正な投資規模で効率的に事業を実施し、投資的事業の計画的な展開を図る。また、財政措置のある地方債の借入や特定財源及び基金の活用を図ることで地方債の新規借入の抑制に努め、地方債に大きく頼ることのない財政運営に努めていく。
比率が減少している要因としては、職員数の減による退職手当負担見込額の減及び公営企業債等繰入見込額の減、財政調整基金などへの積立や財政措置のある地方債の借入を行うことにより充当可能財源を確保していることなどがあげられる。しかし今後は、JR遠賀川駅南地区の基幹道路整備事業や小中学校の大規模改修事業などに伴い借り入れた地方債の償還が始まるとともに、平成28年度予算で実施する小中学校の空調設備設置やトイレ改修事業及び基幹道路整備事業などに伴う地方債借入による起債残高の増加が見込まれるため、事業実施の適正化を図り、財政の健全化に努める。
類似団体平均を下回っている要因として、定員管理の適正化により人口1,000人当たりの職員数が少ないこと、ごみ処理業務やし尿処理業務及び消防業務を一部事務組合で行っていること、指定管理者制度を導入していることなどがあげられる。平成27年度については、退職者の減による退職手当の減などにより、昨年度より1.5%減少している。今後も職員定数の適正化や手当の見直しなど給与の適正化に努めるとともに、一部事務組合が行っている行財政改革にも構成団体として積極的に関わり、人件費全体について抑制していく。
類似団体平均を上回っている要因として、指定管理者制度や民間委託の導入による職員人件費から委託料(物件費)へのシフトがあげられる。平成27年度については、学校給食の調理業務への民間委託の導入及び電算システムがリース化されたことによる賃借料の増により、昨年度より0.9%増加している。今後も指定管理を含めた民間委託の導入などによる管理運営の見直しを図るとともに、委託業務内容の見直しなどにより経常的な物件費の抑制に努める。
類似団体平均を上回り、かつ上昇傾向にある要因として、障害者自立支援給付費の増や町独自に子ども医療費の助成措置を行っていることなどがあげられる。平成27年度については、保育園入園者数の増や町独自の保育料細分化による上乗せ補助の実施による施設型給付費の増及び障害者福祉の訓練等給付費や介護給付費の増などにより、昨年度より0.4%増加している。
類似団体平均を上回っている要因として、介護給付費や高齢者医療費の増による各広域連合への繰出金の増があげられる。今後も高齢化の進展などによりこの傾向は続くことが見込まれるため、介護予防の推進などにより、経費の縮減に努めていく。下水道事業会計については、平成25年4月に使用料の改定を行い、一般会計からの繰入の削減に努めているが、今後も定期的な見直しにより適正な使用料の設定を行うとともに、計画的かつ効率的に事業を進めていく。国民健康保険事業会計についても、国民健康保険料の適正化を図るため、保険料改定により特別会計の自立に努め、一般会計の負担を減らしていくよう努める。
類似団体平均を上回っている要因として、ごみ処理業務やし尿処理業務及び消防業務を一部事務組合で、介護保険事業や後期高齢者医療事業を広域連合で行っているため、負担金が大きくなっていることがあげられる。平成27年度については、一部事務組合負担金や特別保育事業等の減により、昨年度より2.2%減少している。今後も、一部事務組合の行財政改革を促進するとともに、第3期遠賀町自立推進計画に基づき、補助事業・補助金額の見直しを検討し、経常経費の削減に努める。
類似団体平均と比較して低い水準を維持しており、元利償還金の人口1人当たり決算額も類似団体平均と比較して少ない状況にある。平成27年度については、地域活性化事業債や減税補填債の償還終了による減などにより、昨年度より1.2%減少している。今後、平成28年度予算で実施する小中学校の空調設備設置やトイレ改修事業及び基幹道路整備事業などに伴う地方債借入により、地方債残高が増加することが見込まれるため、事業の必要性を十分精査し、地方債の新規借入の抑制に努めていく必要がある。
類似団体の平均を上回っている要因として、一部事務組合で行っているごみ処理やし尿処理及び消防業務に対する負担金と介護給付費負担金など社会保障関係経費の増加による繰出金などに係る経常収支比率が高いことなどがあげられる。今後も高齢化の進展などにより負担金の増加が見込まれるため、介護予防の推進などにより、経費の縮減に努める。また、第3期遠賀町自立推進計画に基づき補助事業の見直しを行い、経常経費の削減に努める。
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