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財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
類似団体平均値を上回っている状況は続いているが、増加する財政需要に対し、景気低迷による個人・法人町民税の減収により財政力指数は平成21年度以降低下傾向にある。景気回復の動きは依然弱い状況にあるため、引き続き事務事業評価制度を活用した優先度の高い事業の選択や事業規模の適正化を図るとともに、第3期遠賀町自立推進計画に基づき継続的な歳出削減努力に努め効率的な行財政運営を行っていく。また、今後は、JR遠賀川駅南地区の開発促進を図り、企業誘致や人口増加に向けたまちづくりを行っていくとともに、更なる徴収業務の強化に取り組み、財政基盤の強化に努める。
平成25年度においては、普通交付税は減となったが、固定資産税や臨時財政対策債の増加などによる経常的一般財源等の増、退職者減や給与削減による人件費の減、特定目的基金の活用による物件費・補助費の経常的一般財源が減となったため、前年度から1.6改善しているが、類似団体平均値を上回っている状況が続いている。町民税の減などにより一般財源の確保が厳しくなると見込まれる中、今後も扶助費の増や退職者数の増(平成30年度まで)による人件費の増加が見込まれるため、職員定数の適正な管理、民間委託・指定管理者制度の活用による経常的経費の削減に努めるとともに特定財源の活用を進めていく。
類似団体と比較して低くなっている要因として、定員管理の適正化により人口1000人当たりの職員数が少ないこと、ごみ処理業務、し尿処理業務、消防業務などを一部事務組合で行っていることなどがあげられる。一部事務組合の人件費、物件費などに充てる負担金や下水道事業会計などの公営企業会計の人件費などに充てる繰出金を合計した場合、人口1人当たりの金額は増加するため、今後はこれらを含めた経費についても抑制していく必要がある。
類似団体平均を4.0ポイント上回り、全国町村平均も4.7ポイント上回っているため、国・県・他の地方公共団体との均衡を踏まえ、手当の見直し(勤勉手当に成績率の導入、住宅手当の見直し(平成27年度廃止))、給与制度の総合的見直しの導入などにより給与の適正化に努め、ラスパイレス指数の目標値を100.0以下とする。
定員管理の適正化及び効率的な行政運営により、類似団体平均を大きく下回っている。今後も第3期遠賀町自立推進計画に基づき、限られた職員で効率的に業務を執行できるよう機構改革の推進、指定管理を含めた民間委託の推進による民間活力の活用を図り、適正な定員管理に努める。
平成26年度以降元利償還金は減少に転じるが、平成26年度に事業が完了したJR遠賀川駅南地区の基幹道路整備事業に関する起債の償還額の増加や平成28年度建設完了予定の遠賀町食育交流・防災センター建設事業に伴う起債の借入により、平成32~35年度にかけて再び大幅な増加が見込まれる。そのため、事務事業評価制度や公共施設等総合管理計画に基づき、適正な投資規模で効率的に事業を実施し、投資的事業の計画的な事業展開を図る。また、財政措置のある地方債の発行や基金の活用を図ることで新規発行の抑制に努め、起債に大きく頼ることのない財政運営に努めていく。
類似団体平均を下回っている要因としては、財政調整基金などへの元金積立による充当可能基金の増、財政措置のある起債の発行による交付税算入見込額の増による充当可能財源等の増があげられる。しかし、今後、平成26年度で事業が完了したJR遠賀川駅南地区の基幹道路整備事業や小中学校の大規模改修事業などに関する借入金の償還が始まるとともに、平成28年度建設完了予定の遠賀町食育交流・防災センター整備事業費借入による起債残高の増加が見込まれるため、今後も事業実施の適正化を図り、財政の健全化に努める。
人件費に係る経常収支比率が類似団体平均と比較して低くなっている要因として、ごみ処理業務、し尿処理業務、消防業務を一部事務組合で行っていること、指定管理者制度を導入していることなどがあげられる。平成25年度については、退職者数の減や給与削減、議員1名欠などにより昨年度より1.5ポイント改善しているが、今後も職員定数の適正化、手当の見直しなど給与の適正化に努めるとともに、一部事務組合が行っている行革にも構成団体として積極的に関わり、人件費関係全体について抑制していく。
物件費に係る経常収支比率は、昨年度までは類似団体平均よりも高かったが、平成25年度は、類似団体平均よりも0.2ポイント低くなっている。要因としては、給食センターの維持管理経費について、平成24年度から基金を造成し、25年度から事業費への充当を始めたことがあげられる。今後も指定管理者制度、民間業務委託の導入を含めた管理運営の見直しを図るとともに、委託業務内容の見直しなどにより経常的な物件費の抑制に努める。
扶助費に係る経常収支比率が類似団体平均を上回り、かつ上昇傾向にある要因として、障害者自立支援給付費の増や町独自の乳幼児・子ども医療費の助成措置などがあげられる。平成25年度においては、自立支援給付費の増や一部事務組合において管理運営していた老人福祉施設の民間移譲、平成24年10月から乳幼児・子ども医療費の助成措置を拡充したことなどにより、昨年度より1.2ポイント増加している。
その他に係る経常収支比率が類似団体平均を上回っている要因として、介護給付費の増や高齢者医療費の増による各広域連合への負担金の増があげられる。下水道事業においては、平成25年4月に使用料の改定を行い、一般会計からの繰入の削減に努めているが、今後も適正な使用料の設定、計画的かつ効率的に事業を進めるとともに、国民健康保険事業においても国民健康保険料の適正化を図るため、保険料改定の検討などにより特別会計の自立に努め、一般会計の負担を減らしていくよう努める。
補助費等に係る経常収支比率が類似団体平均を上回っている要因として、ごみ処理業務、し尿処理業務、消防業務、介護保険事業などを一部事務組合で行っているため、負担金が大きくなっていることがあげられる。平成25年度においては、一部事務組合が管理運営を行っていた老人福祉施設が民間へ移譲されたことに伴い、昨年度から1.4ポイント減となっている。今後も、一部事務組合の行財政改革を促進するとともに、第3期遠賀町自立推進計画に基づき、補助事業・補助金額の見直しを検討し、経常経費の削減に努める。
公債費に係る経常収支比率については、類似団体と比較して低い水準を維持しているが、前年度と比較すると平成25年度は0.5ポイントの増となっている。増の主な要因としては、町営住宅が公共下水道接続地域となったことにより負担金が発生したため、公営住宅建設事業債の償還充当財源である住宅使用料が減となったためである。今後、遠賀町食育交流・防災センター建設など大型の事業も控えているため、事業の必要性を十分精査し、地方債の新規発行の抑制に努めていく必要がある。
類似団体の平均を上回っている要因として、一部事務組合で行っているごみ処理、し尿処理、消防業務などに対する負担金、介護給付費負担金など社会保障関係経費の増加などにより、補助費などに係る経常収支比率が高いことなどがあげられる。今後も高齢化の進展などにより負担金の増加が見込まれるため、介護予防の推進などにより、経費の縮減に努める。また、第3期遠賀町自立推進計画に基づき補助事業の見直しを行い、経常経費の削減に努める。
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