収益等の状況について
本施設は平地の駐車場で、一般・定期駐車両方を取り扱っている。当駐車場の管理を指定管理者に委託しており、当施設のみの収益は赤字となっている。赤字部分は一般会計からの繰入はせず、駐車場事業特別会計内の他施設の黒字で補填した。平成29年度においては、明治150年を記念した事業実施などにより、観光客の増加が見られたことから、稼働率の増加が見られた。今後は、市の観光施策推進及び駐車場利用の増加の観点から、駐車料金の無料化を実施し、観光駐車場として利用促進を図る。これに併せて、指定管理者による委託から直営への運営へ変更を行う。
資産等の状況について
当駐車場は伝統的建造物群保存地区内に設置されており、施設内の駐車場の老朽化もみられる。また、区画線の施工や、附帯設備のトイレの改修を含めた維持に要する経費が必要であるため、資産としての価値は低い。
利用の状況について
一般駐車を主としており、観光地内に位置していることから、年間のうち繁忙期の利用者数及び利用料収入は高い。それに反し、閑散期の収入は低く、赤字の要因となっている。
全体総括
施設が観光地内に設置されており、観光駐車場の性格が強く、観光客へ無料開放することにより市の観光施策の推進及び駐車場利用者数の増加につながると判断し、無料化を実施することとした。引き続き、附帯設備を含めた施設の老朽化や、冬季寒波による水道管の破損等、施設の維持管理についての負担が必要となるため、予算措置を講じる必要がある。施設管理は指定管理者から直営での運営へ変更する。今後は観光駐車場としてPRし、施設の存在が観光振興に繋がるよう努める。