収益等の状況について
本施設は当初3階建ての立体駐車場で、一般・定期駐車両方を取り扱っていたが、施設の老朽化及び稼働率を考慮し、平成25年度に解体し、平成26年度より定期駐車のみを取り扱う無人の広場式の形態となっている。現形態となり、施設の維持管理に係る経費が大幅に削減され、利用者からの使用料収入により黒字決算となっている。令和元年度においては、利用者の増加と大規模な施設の維持補修がなかったため、収益的収支比率の向上が図られた。経営に際して一般会計からの繰入金はなく、健全な経営を行っている。
資産等の状況について
当駐車場は市中心部に位置し、土地の形状も整っていることから固定資産としての価値は高いが、地域における道路交通の円滑化を図り、地区住民の利便に資する駐車場本来の目的のため、今後も引き続き市営駐車場を設置する。
利用の状況について
定期駐車は、近隣の住民が月極で利用されている。稼働率が他の類似施設平均値と比較して低いため、ホームページの掲載等により、稼働率の向上に努める。
全体総括
附帯設備を含めた施設の老朽化や、冬季寒波による水道管の破裂等、施設の維持管理についての負担が必要となるが、安定した使用料収入により、経営は堅調である。施設管理についても無人となっており、施設の維持管理は直営での対応が可能であるため、指定管理者制度は導入しない。今後も駐車場施設として十分な収益性を維持できるよう努め、利用啓発を行い財源の確保を図る。