大和高田市:公共下水道

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経営比較分析表(2017年度)

経営の健全性・効率性について

はじめに、本市下水道事業は平成29年度より特別会計から公営企業会計へと移行しました。経営状況については、経常収支比率(グラフ①)においては100%を越えていますが、経費回収率(グラフ⑤)が84.39%と100%を下回っており、使用料で賄いきれない経費分を一般会計からの繰入金により補填している状況です。本市は、平成29年度末の普及率が58.60%であり、他市町村に比較して遅れている整備を積極的に進めるため、管渠整備費用に多額の経費をかけていますので、今後もこの状況が継続すると考えられます。企業債残高対事業規模比率(グラフ④)においては、全国平均の約1.9倍となっています。本市の特性として「狭小な道路形態、地下埋設物が多い等」により、整備費用が他市町村に比較して割高になることが原因の一つとして挙げられます。また、ここ数年は企業債の償還額と新規借入額がほとんど同額で推移していますので、改善には期間がかかると考えられます。汚水処理原価(グラフ⑥)においては、全国平均の約1.1倍となっています。年間有収水量が約269万㎥と伸びておらず、水洗化率(グラフ⑧)が全国平均よりも7%程度低いこと等が原因と考えられます。

老朽化の状況について

管渠老朽化率(グラフ②)・管渠改善化率(グラフ③)は共に0%となっており、現状では耐用年数を過ぎている管渠が無いため平成29年度は老朽化対策としての管渠の改善は行っておりません。しかし本市は、供用を開始して30数年となり、今後耐用年数を迎えるにあたり本格的に管渠改善や更新が必要になると考えています。

全体総括

本市は、平成29年度末現在、普及率が58.60%と整備が遅れている状況にあります。まずは、今後10年を目処に市街化区域内すべてを整備すべく効率的な事業を推進し、整備率の向上に努めます。また、広報活動等を通じて水洗化率の向上にも努めることにより、経営改善につなげていきます。老朽化対策としては、長寿命化計画やストックマネジメントを活用し進めていきます。

類似団体【Bb1】

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