経営の健全性・効率性について
収益的収支比率は、100%を大幅に増加しているが、平成27年4月に料金改定を行ったことによるものである。企業債残高対事業規模比率は、昨年と同程度で全国平均値や類似団体平均値と比較すると下回っている。また、経費回収率は使用料収入が増加したことで100%を超えて適切である。同様に、汚水処理原価も平均値よりも低い値で推移している。水洗化率は100%になっており、汚水処理を適切に行っている。なお、施設利用率については、単独処理場を設置していないため、当該値を計上していない。
老朽化の状況について
老朽化の目安となる50年を勘案し、全延長について、毎年管渠更生事業を計画的に実施しているが、平成27年度は管渠の管径が大きかったことから、延長が短くなり、2%を下回る結果となった。
全体総括
平成27年4月に料金を改定し、一般会計繰入金に頼らない経営改善を行ったので、当面の間黒字経営が見込まれる。また、汚水処理原価は低く、経費回収率は高いことから、経営の効率性は高い。今後は施設の老朽化に伴う更新財源の確保が必要となることから、更なる経営改善の実施や投資計画の見直しを行っていく。