収益等の状況について
「収益的収支比率」は、直近5か年は100%以上を維持しており、健全な経営状態を保っています。「他会計補助金比率」、「駐車台数一台当たりの他会計補助金額」は、H27からR1の5年間は0%を維持しており、一般会計からの依存度は低い状態です。「売上高GOP比率」「EBITDA」は類似施設と比較した場合におおよそ平均値であり、高い収益性を持つ施設であると考えられます。
資産等の状況について
「企業債残高対料金収入比率」は企業債残高がないことから0となっており、必要な更新投資については町営駐車場全体の設備状況を考慮しつつ、時期を計りながら実施しています。
利用の状況について
当施設の「稼働率」は約50%であり、このことから、通年の施設需要は少なくなっています。また、昨年と比較して約10%減少しておりますしかし、昨年からの稼働率減少は本来繁忙期である10月の休日に2度の台風があったことで駐車場を閉鎖したことなどが大きく影響しており、通年稼働率の低さは閑散期の稼働率の低さに起因しております。実際繁忙期にあたる8月~11月上旬では稼働率100%を超える日も多々あること、から、閑散期を除いては一定以上の需要を得られていると考えらます。
全体総括
当施設は類似施設との比較では経常収支比率が約1/10の数値であるものの直近の5か年は100%以上の割合を維持しており、一般会計からの補助金及び企業債に依存しない独立採算制のもとに安定した経営を維持しています。また、今後も毛越寺での各種行事における利用が見込めることから、繁忙期における施設需要は高いと考えられます。しかし、台風などの天候等が収益に影響を及ぼすほか、今後施設の老朽化など、周辺の環境変化を考慮し、駐車料金の見直しなどの改善策の検討に努めます。