収益等の状況について
「収益的収支比率」は、直近5か年は100%以上を維持しており、健全な経営状態を保っています。「他会計補助金比率」、「駐車台数一台当たりの他会計補助金額」は、H26からH30の5年間は0%を維持しており、一般会計からの依存度は低い状態です。「売上高GOP比率」は類似施設と比較した場合におおよそ平均値であり、経年比較ではH26から増加傾向となっています。「EBITDA」は近年は平均値を下回っていたものの、総支出を抑えたことから、平均値を上回る数値となりました。H30「収益的収支比率」「売上高GOP比率」「EBITDA」の3項目においては各駐車場における支出配分を見直したことから、前年と比べて3倍ほどに増加しました。
資産等の状況について
「企業債残高対料金収入比率」は企業債残高がないことから0となっており、必要な更新投資については町営駐車場全体の設備状況を考慮しつつ、時期を計りながら実施しています。
利用の状況について
当施設の「稼働率」は約60%であり、H26年以降はほぼ横ばいで推移している。このことから、通年の施設需要は少なくなっています。しかし、通年稼働率の低さは閑散期の稼働率の低さに起因しており、実際繁忙期にあたる8月~11月上旬では稼働率100%を超える日も多々あることから、閑散期を除いては一定以上の需要を得られていると考えらます。
全体総括
当施設は類似施設との比較ではH29までは経常収支比率が約1/3に留まっていたものの、H30では支出内容の見直しを行ったことから平均を上回る数値となったほか、一般会計からの補助金及び企業債に依存しない独立採算制のもとに安定した経営を維持しています。また、今後も毛越寺での各種行事における利用が見込めることから、繁忙期における施設需要は高いと考えられます。しかし、今後施設の老朽化など、周辺の環境変化を考慮し、駐車料金の見直しなどの改善策の検討に努めます。