経営の健全性・効率性について
①経常収支比率は、前年度よりやや改善したが、類似団体より低い。処理区域が小さく維持管理費用が多くなっているため、規模の小さい処理施設の効率的な維持管理方法等の検討が必要である。②累積欠損金比率は、ここ5年微増傾向にあり、いずれも類似団体より高い。③流動比率は、前年度よりやや悪化し、類似団体より低い。100%は超えているものの、堅実な経営による現金の確保が必要である。④企業債残高0である。⑤経費回収率は、近年ほぼ横ばいで、類似団体より低い。⑥汚水処理原価は、ほぼ横ばいであり、類似団体より高い。処理区域が小さく処理費用が多くなっているため、規模の小さい処理施設の効率的な維持管理方法等の検討が必要である。⑦施設利用率は、近年ほぼ横ばいで、類似団体よりは高い。⑧水洗化率は、100%と類似団体より高い。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率は、前年度比やや上昇し、類似団体よりやや低い水準である。②管渠老朽化率は、未だ0であり、供用開始から21年であるため耐用年数(50年)を超えている管渠はない。③管渠改善率は、未だ0であり、耐用年数を超えている管渠はないため改善を行っていない。
全体総括
経営の健全性・効率性については、使用料の増加及び水洗化率の向上はあまり見込めないため、規模の小さい処理施設においての効率的な維持管理方法の検討及び施設・設備の老朽化による修繕や交換は、重要度・優先度の適切な判断で維持管理を行うことで経費の削減に努め、累積欠損金を減らす努力をすることが必要である。老朽化の状況については、計画に基づき耐用年数までに調査・更新計画を策定することで計画的な更新・改善工事を実施する必要がある。