経営の健全性・効率性について
収益的収支比率は100%を下回っており、総収益についても、一般会計からの繰入金にかなり依存しており、健全な経営とは言えない状況となっている。今年度の経費回収率及び汚水処理原価は決算統計の数値が誤っていたため異常値となっているが、本来は経費回収率が49.25%で汚水処理原価が408.73円と前年度に比べ大きな変化はなく、今後も効率的な汚水処理を目指して取り組んでいく必要があると思われる。
老朽化の状況について
管渠については、供用開始から13年しか経過していないため、老朽化の進行は見られない。処理場についても目立った老朽化は見られないが、今後、電気設備等を中心とした更新工事の実施が予想される。
全体総括
非効率な汚水処理を行っている現状については、施設利用率が2割とかなり低く、水洗化率も5割程度と、ここ数年は横這いとなっていることから、接続率の向上に努め、有収水量を増加させる取組みを行う必要があると思われる。なお、経営戦略については、平成28年度に策定済み。