事業・施設概要
| 都道府県 | 宮崎県 | 経営主体 | 高千穂町 |
|---|---|---|---|
| 事業名 | 電気事業 | 会計適用区分 | 法非適用 |
| 類似団体区分 | 最大出力 | 50kW | |
| 年間発電電力量 | 405MWh | 水力発電最大出力 | 50kW |
| 太陽光発電最大出力 | 0kW | 風力発電最大出力 | 0kW |
| ごみ発電最大出力 | 0kW |
注:施設・業務量は当該年度値。e-Stat原表との値照合が完了した項目を優先した。
経営の状況について
収益的収支比率582.7%、営業収支比率585.1%と極めて高い数値を示しており、販売単価0.37円/kWh・年間発電電力量405MWhという事業規模に対しても、費用の抑制と安定した稼働が大きく寄与した結果といえる。EBITDA6,825千円を確保しており、減価償却前のキャッシュ創出力は初年度として十分で、資金繰りや債務返済、今後の修繕・更新の原資確保において高い余裕度を持つ。供給原価3,491.4円は販売単価を大きく下回る水準であり、単位当たりの粗利も厚いことから、現時点では収益性が極めて良好であると判断できる。
経営のリスクについて
当事業は販売先が九州電力送配電の単一であり、価格決定力が限定されるため、将来的な契約条件の変動や売電制度の見直しによる収益影響には注意が必要となる。また小水力発電は水文条件による発電量の振れが避けられず、渇水や豪雨後の取水制限などにより電力量が減少するリスクが存在するため、近年の水量傾向と停止時間の把握、稼働KPI(設備利用率・計画外停止率)の継続的管理が重要となる。特に河川状況に左右される除塵作業や取水設備の清掃頻度が増えると、維持管理費の上振れが発生しやすく、収益性を圧迫する可能性もある。
全体総括
今後は、費用構造を固定費・変動費に分解し、どの程度稼働率が落ちても採算が維持できるかを把握することで、事業の下振れ耐性を強化することが望ましい。また、予防保全の計画化や設備状態監視の精度向上により、計画外停止の削減と大規模修繕費の平準化を図ることができる。総じて、現状は極めて高い収益性を示すが、この水準が恒常的に続くとは限らないため、3ヵ年程度の指標推移をモニタリングし、費用・稼働・売電単価の変動に備えた管理を継続することが、安定的な事業運営と将来の設備更新余力確保に向けて重要となる。
経営状況
収支構造
総額823.9万円
総額141.4万円