徳島県：三好病院の経営状況（2022年度）

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経営比較分析表（2022年度）

地域において担っている役割

三好病院の診療圏の大半を占める三好市及び東みよし町は、山間部が多く、若年層の流出と少子高齢化、過疎が進行している地域となっており、高齢夫婦世帯、独居老人世帯が大半を占めております。当病院は県西部唯一の総合的な病院として地域に密着した役割を果たしており、特に救急医療関係の占める割合が高く、二次救急に加え、三次救急も担っております。

経常収支比率

医業収支比率

修正医業収支比率

累積欠損金比率

病床利用率

入院患者１人１日当たり収益

外来患者１人１日当たり収益

職員給与費対医業収益比率

材料費対医業収益比率

経営の健全性・効率性について

①経常収支比率、②医業収支比率、③修正医業収支比率入院棟である高層棟の建て替えを行った平成26年度以降、減価償却費の増加などの影響で赤字に転じ、全国平均より低い数値で推移しております。④病床利用率県西部地域における医療連携体制の構築を目指し、地域内の病院との機能分化を図り、急性期病院として救急患者の受入や重篤な患者の治療を集中して行っているため、平成26年度以降は全国平均より低い数値で推移しており、令和2年度から令和4年度は新型コロナウイルス感染症患者受入のための病床確保の影響で、さらに数値が低下しております。⑤入院患者1人1日当たり収益，⑥外来患者1人1日当たり収益急性期病院として救急患者の受け入れや重篤な患者の治療を進めてきた結果、入院・外来ともに全国平均より高い数値で推移しております。⑦職員給与費対医業収益比率平成25年度以降全国平均より高い数値となっており、職員配置や更なる収益の確保について検討する必要があります。⑧材料費対医業収益比率他病院との共同購入の実施などの取組の成果によって、平成29年度から令和元年度までは全国平均より低い数値となっておりましたが、高度先進関節脊椎センターの開設による手術数の増加などの影響で、令和2年度から令和4年度は全国平均をやや上回っております。⑨累積欠損比率改築の影響による減価償却費等の費用の増加などの影響で、平成26年度以降赤字が続いた結果、平成28年度以降は全国平均より高い数値で推移しておりますが、令和2年度から令和4年度は病床確保料の受入により数値が改善しております。

有形固定資産減価償却率

器械備品減価償却率

１床当たり有形固定資産

老朽化の状況について

①有形固定資産減価償却率平成26年度に改築を行い、全国平均より低い数値で推移しておりましたが、減価償却が進み、令和2年度以降は全国平均を上回っております。②器械備品減価償却率平成26年度の改築にあわせて器械備品の更新を行い、平成28年度までは全国平均より低い数値となっておりましたが、減価償却が進み、平成29年度以降は全国平均より高い数値となっております。③1床当たり有形固定資産平成26年度に改築と器械備品の更新を行い、高度医療を実施してきたことから、全国平均より高い数値で推移しております。

全体総括

三好病院の経営は改築に伴う減価償却費の増加等の要因により、近年厳しい状況が続いております。今後の経営にあたりましては、「四国中央部の拠点」として急性期医療機能の発揮を目指して、適正な平均在院日数の管理と新規入院患者数の増加、施設基準の積極的な取得に取り組むとともに、令和2年度に開設した高度先進関節脊椎センターでの先進医療の実施など地域の医療需要に応じた医療の提供を行い、収入の拡大を図ってまいります。また、後発医薬品の使用拡大や医療器械、医薬品、診療材料の共同購入等を推進して経費削減に努めるとともに、施設、医療器械の整備につきましても、投資効果を十分に検討したうえで戦略的に整備を行うことで、経営の健全化と効率化を図ってまいります。

出典：経営比較分析表,

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