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岡山県新見市:簡易水道事業の経営状況(2017年度)

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経営比較分析表(2017年度)

収益的収支比率

企業債残高対給水収益比率

料金回収率

給水原価

施設利用率

有収率

経営の健全性・効率性について

①収益的収支比率は、単年度の黒字を示す100%を大幅に下回っており、一般会計繰入金等の割合が非常に高くなっている。④企業債残高対給水収益比率は、類似団体と比較し高くなっている。今後も、給水収益の減少及び施設更新の増加が予想されるため、比率は上がってくると思われる。⑤料金回収率は、基準の100%を大幅に下回っており、不足分を一般会計繰入金により補填している。⑥給水原価は、例年440円程度となっており、類似団体と比較すると、100円から150円程度高くなっている。⑦施設利用率は、類似団体と比較して高くなっているが、各簡易水道施設によって違いあるため詳細を把握しておく必要がある。⑧有収率は、類似団体と比較して低くなっている。布設から40年以上経過する管路も増加しており、頻繁に漏水が発生している。今後も漏水調査・修繕を積極的に行う必要がある。

管路更新率

老朽化の状況について

市内27簡易水道の整備年限はそれぞれ違うが、布設後40年になる管路も多く、老朽化が著しく進み漏水なども頻繁に発生している。従来は、施工の効率性から集落を短絡し山林などに埋設されていた配水管を道路に移設することや、下水道事業による水道管移設などによって、管路の更新を図ってきた。しかしながら、漏水の発生を抑え管路更新率を上げるため、今後は策定したアセットマネジメント等を参考に、計画的に更新工事を行うことが必要と考えている。

全体総括

今後の事業運営においては、これまでの水需要動向等を勘案すると、給水収益が減少傾向で推移するものと見込まれる中、施設の更新及び企業債の償還等があり、今後の経営状況は、依然として厳しいものと考えられる。料金体系の見直しについては、経営統合を計画している上水道料金との調整が必要であり、管路の老朽化対策についても、計画的に更新することが急務であることから,収支のバランスを考慮しながら、より健全で効率性の高い経営となるよう改善に取り組むべきであると考える。

出典: 経営比較分析表,

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