新潟県：加茂病院の経営状況（2019年度）

地域において担っている役割

急性期医療の提供を中心としつつ、回復期・慢性期病床の機能及び長期療養患者の入院医療を担う。新病院開院に伴い、緩和ケア病棟の運用を開始した。

経常収支比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019
当該団体値（％）	79.3	76.2	76.7	69.6	69.3	70.9	70.2	73.3
類似団体内平均値（％）	97.1	96.3	96.9	98.3	96.7	96.6	97.2	96.9

医業収支比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019
当該団体値（％）	74.7	72.2	72.1	64.3	62.5	64.1	58.9	61.7
類似団体内平均値（％）	87.7	86.6	85.4	85.3	84.2	83.9	84.0	84.3

修正医業収支比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019
当該団体値（％）							55.7	58.1
類似団体内平均値（％）							80.4	80.6

累積欠損金比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019
当該団体値（％）	714.6	763.4	760.1	887.4	949.4	980.3	1147.2	1226.8
類似団体内平均値（％）	92.4	95.4	84.4	85.2	87.1	88.4	92.3	94.7

病床利用率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019
当該団体値（％）	64.6	61.1	62.8	55.0	54.0	50.5	41.9	41.0
類似団体内平均値（％）	69.0	68.5	68.3	67.9	69.8	69.7	70.1	70.4

入院患者１人１日当たり収益

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019
当該団体値（円）	26504.0	26615.0	27385.0	26292.0	26391.0	28501.0	29123.0	31154.0
類似団体内平均値（円）	31025.0	31577.0	32431.0	32690.0	33491.0	34136.0	34924.0	35788.0

外来患者１人１日当たり収益

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019
当該団体値（円）	8852.0	9277.0	9622.0	10066.0	11325.0	11044.0	10935.0	11203.0
類似団体内平均値（円）	9176.0	9437.0	9726.0	10037.0	9976.0	10127.0	10241.0	10602.0

職員給与費対医業収益比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019
当該団体値（％）	83.3	84.5	84.1	96.9	102.6	101.0	112.9	105.7
類似団体内平均値（％）	61.2	61.8	62.9	63.3	64.2	64.2	64.7	64.4

材料費対医業収益比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019
当該団体値（％）	22.8	24.4	25.0	25.2	26.0	25.3	25.0	23.1
類似団体内平均値（％）	19.4	19.5	19.2	19.2	18.9	18.6	17.9	17.8

経営の健全性・効率性について

経常収支比率が100％を大きく下回る状況が続くとともに、医業収支比率も類似病院平均との乖離が大きい。令和元年度に稼働病床削減による規模の適正化を図ったところであるが、改築後の新病院における緩和ケア病棟も含め、地域包括ケアの中心的役割を担うとともに、一層効率的な運営が求められる状況にある。（各指標の類似病院平均との比較等）①経常収支比率：数値が低い②医業収支比率：数値が低い③累積欠損金比率：数値が高く上昇傾向④病床利用率：数値が低く低下傾向⑤入院患者１人１日当たり収益：数値が低い⑥外来患者１人１日当たり収益：数値が高い⑦職員給与費対医業収益比率：数値が高い⑧材料費対医業収益比率：数値が高い

有形固定資産減価償却率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019
当該団体値（％）	70.0	71.1	72.9	75.6	78.1	80.4	83.0	21.5
類似団体内平均値（％）	48.3	48.0	52.2	52.4	52.5	53.5	54.1	54.6

器械備品減価償却率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019
当該団体値（％）	64.1	64.9	66.1	70.9	75.2	79.0	84.5	26.2
類似団体内平均値（％）	64.3	63.3	69.6	69.2	69.7	71.3	71.4	71.7

１床当たり有形固定資産

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019
当該団体値（円）	17758306.0	17849167.0	17318033.0	17472756.0	16952089.0	16750039.0	16737406.0	59219756.0
類似団体内平均値（円）	33533100.0	34139294.0	35115689.0	35730958.0	37752628.0	39094598.0	40683727.0	41891213.0

老朽化の状況について

平成27年度に改築工事に着手、令和元年9月に新病院が開院したことから老朽化が解消された。（各指標の類似病院平均との比較等）①有形固定資産減価償却率：数値が低い②器械備品減価償却率：数値が低い③１床当たり有形固定資産：数値が高い

全体総括

患者数の減少や医師の不足・偏在など厳しい医療環境が続く中、県立病院が今後も果たすべき役割を担っていくために、経営改善により経営基盤の安定を図るとともに、県立病院の具体的な役割・あり方や機能・規模について検討していく。