神奈川県地方独立行政法人神奈川県立病院機構：循環器呼吸器病センターの経営状況（2022年度）

地域において担っている役割

狭心症、心筋梗塞や不整脈等の循環器疾患、肺がんや間質性肺炎、慢性閉塞性肺疾患等の呼吸器疾患について、専門医療機関として、質の高い医療を提供している。また、令和２年度より新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、中等症患者の受入れを行う神奈川モデルの重点医療機関となり、患者の受入れ、治療を積極的に行った。

経常収支比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020	2021	2022
当該団体値（％）	103.3	102.7	101.7	100.0	96.8	100.1	102.8	102.3	120.6	121.3	120.0
類似団体内平均値（％）	98.6	98.1	97.9	96.6	96.2	97.2	97.5	96.9	101.8	106.2	103.5

医業収支比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020	2021	2022
当該団体値（％）	84.7	83.8	83.9	82.7	81.4	81.8	84.8	85.9	78.0	78.4	75.3
類似団体内平均値（％）	89.6	89.6	88.0	86.2	85.7	85.9	86.2	86.0	80.7	82.3	81.5

修正医業収支比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020	2021	2022
当該団体値（％）							82.6	83.7	76.2	76.4	72.9
類似団体内平均値（％）							83.1	83.0	77.6	79.2	78.4

累積欠損金比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020	2021	2022
当該団体値（％）	0.0	0.0	3.4	0.0	0.0	0.0	0.0	0.0	0.0	0.0	0.0
類似団体内平均値（％）	73.3	73.8	66.3	65.6	65.3	68.4	71.8	66.7	70.0	58.8	53.1

病床利用率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020	2021	2022
当該団体値（％）	72.2	73.6	73.6	74.4	71.1	73.2	76.3	72.1	52.3	49.6	50.5
類似団体内平均値（％）	69.2	69.2	69.1	69.8	71.2	73.0	72.1	72.9	64.5	63.8	63.5

入院患者１人１日当たり収益

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020	2021	2022
当該団体値（円）	55367.0	52542.0	51307.0	52718.0	54817.0	55516.0	59034.0	61323.0	69422.0	72896.0	67572.0
類似団体内平均値（円）	43624.0	43981.0	45099.0	45085.0	44825.0	45494.0	47924.0	48807.0	51594.0	53805.0	56489.0

外来患者１人１日当たり収益

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020	2021	2022
当該団体値（円）	17509.0	18672.0	18008.0	18640.0	21341.0	21726.0	23858.0	27164.0	28223.0	27804.0	28674.0
類似団体内平均値（円）	10842.0	11009.0	11173.0	11881.0	12023.0	12309.0	12502.0	12970.0	13767.0	14046.0	14550.0

職員給与費対医業収益比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020	2021	2022
当該団体値（％）	53.2	51.0	52.1	51.7	52.5	53.4	51.1	49.1	57.1	57.5	59.0
類似団体内平均値（％）	58.4	58.2	59.4	60.3	61.9	61.3	61.7	62.3	68.6	66.5	66.4

材料費対医業収益比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020	2021	2022
当該団体値（％）	28.3	27.6	26.0	27.3	31.0	29.5	33.2	35.3	34.0	33.1	32.9
類似団体内平均値（％）	22.9	22.6	22.0	22.7	21.6	21.5	21.4	21.3	21.9	21.9	22.8

経営の健全性・効率性について

②医業収支比率は、外来単価の増により外来収益は増加した一方、入院患者数が増加したものの入院単価が減少し、入院収益の減により前年度を下回った。①経常収支比率も前年度と同水準であり、補助金等収益により100％を超えて推移している。④病床利用率は、前年度より改善した。

有形固定資産減価償却率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020	2021	2022
当該団体値（％）	28.1	36.4	38.4	42.7	44.9	50.8	54.8	56.1	55.7	51.2	54.3
類似団体内平均値（％）	47.2	48.2	49.7	48.1	44.7	46.9	48.6	50.8	51.4	51.9	53.8

器械備品減価償却率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020	2021	2022
当該団体値（％）	38.9	53.5	52.2	58.0	58.4	68.2	71.6	70.7	63.8	50.1	54.7
類似団体内平均値（％）	61.6	61.6	66.9	66.5	64.2	67.3	70.1	72.6	71.9	71.2	71.8

１床当たり有形固定資産

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020	2021	2022
当該団体値（円）	25252992.0	25585084.0	26519619.0	25871008.0	27147096.0	27544912.0	28548778.0	27600184.0	27958745.0	33253268.0	33088766.0
類似団体内平均値（円）	34077241.0	34106897.0	37367806.0	39301664.0	41260555.0	41975086.0	43785070.0	44436827.0	45896030.0	47415042.0	47985814.0

老朽化の状況について

①有形固定資産減価償却率、②器械備品減価償却率ともに前年度よりも増加した。今後も引き続き、稼働状況や耐用年数等を考慮し、計画的に更新していく必要がある。

全体総括

令和４年度は、新型コロナウイルス感染対応の状況下においても、可能な限り通常医療を継続させた結果、入院患者数の増加や運営費負担金の増加などにより、営業収益は増加したが、電子カルテ稼働による賃借料の増加、光熱水費の増加により、営業費用も増加し、経常収支比率は前年度に比べ低下した。引き続き、県の要請に応じながら、重点医療機関として新型コロナウイルス感染症患者を受け入れつつ、地域の医療機関との連携強化によって効率的な病床運用を行い、収益の確保を図るなど、安定した経営を推進していく。