収益等の状況について
①収益的収支比率(【誤】170.9→【正】146.7)については、100%以上で収支は黒字であるが、隣接する市民会館の閉館や庁舎整備用地を無料開放等による収益の減少や老朽化対策等としての修繕費の増加により、前年度比べ数値が低下している。繰入金等はなく、②他会計補助金比率と③駐車場一台当たりの他会計補助金額は0であるが、④売上高GDP比率(【誤】45.5→【正】34.7)は、収益の減と費用の増により低下している。⑤EBITDA(ても、前年度に比べ低下しているとともに、類似施設の平均値より大幅に低く、収益性が低下していることを示しているため、経営改善に向けた取組みが必要である。
資産等の状況について
老朽化が進んでいることから、今後大規模改修工事が必要であるとともに、庁舎の建替え等の公共施設の再編整備への対応も必要であることから、令和2年度策定予定の経営戦略の検討の中で、今後の設備投資の見込みを示すことにりている。このため、現時点での⑧設備投資見込額は0としている。⑩企業債残高対料金収入比率(【誤】4.7→【正】0.0)については、企業債残高はないため、0となっている。
利用の状況について
⑪稼働率については、類似施設平均値を大きく下回り、ほぼ横ばいで推移している。当該駐車場周辺に民間の割安なコインパーキングが増加したことにより、稼働率が低くなっていると考えられる。このため利用率の向上を図る取り組みとして、平成30年度において営業時間の24時間化を実施した。
全体総括
現在、収支は黒字で経営自体に問題はない。しかしながら、施設の老朽化に伴ってさらなる設備投資が見込まれることから、今後黒字幅の減少が予想される。また、令和2年度には市民会館跡地へ庁舎が建て替えられることとなっており、当該駐車場周辺は大幅に再編される予定である。この再編整備にあわせて、令和2年度に策定を予定している経営戦略の検討を進める中で、施設のあり方や長期的な需要の見通しについて議論していく。