収益等の状況について
①収益的収支比率(【誤】170.9→【正】205.3)については、料金収入の増加及び工事費の減少により前年度に比べ上昇した。繰入金等もなく、②他会計補助金比率と③駐車場一台当たりの他会計補助金額は0である。④売上高GOP比率(【誤】45.5→【正】53.6)については、工事費の減少により前年度に比べ上昇しており、健全な経営状況である。⑤EBITDA(ては、前年度に比べて上昇した。前年度から実施している最大料金設定などが、利用者に定着してきたことで、利用台数及び料金収入が増加したことによるものである。
資産等の状況について
耐震性が低く、老朽化が進んでおり、補修・改修等に多額の費用が見込まれることから、令和2年度策定予定の経営戦略の中で、改修による存続や廃止・撤去も含めた施設のあり方について検討する。このため、現時点での⑧設備投資見込額は0としている。⑩企業債残高対料金収入比率(【誤】4.7→【正】0.0)については、企業債残高はないため、0となっている。
利用の状況について
当該駐車場は大規模な駐車場であるが、施設規模に対して利用者数がかなり少ないため、⑪稼働率が類似施設の平均値よりも大きく下回っている。これは、隣接する商店街の衰退に伴って、当該駐車場利用者数が激減したことによるものである。当該駐車場は、平成29年度から実施している営業時間の24時間化や入庫から1時間以内無料、駐車の開始時刻から24時間以内の最高金額を500円などの利用率向上に向けた取組みが定着してきており、前年度に比べ稼働率は上昇した。また、最高金額を500円と設定したことで、駅前地下駐車場(最高金額1,000円)利用者が福島駐車場を利用するようになり、駅前地下駐車場の混雑緩和にも繋がっている。
全体総括
現在、収支は黒字で経営自体に問題はない。最高金額を設定したことで利用者数は増加傾向にあり、料金収入も前年度に比べて微増であった。しかしながら、施設の老朽化に伴って更なる設備投資が見込まれることから、黒字幅の縮小が予想される。引き続き、指定管理者と連携し、駐車場の利用促進を図るとともに、令和2年度に策定予定である経営戦略の検討を進める中で、施設のあり方を議論していく。