経営の健全性・効率性について
当町では、集合処理合併浄化槽を利用していた地域を公共下水道に接続する事業を進めている。現在の処理区域内人口9,460人の内、水洗化率が100%である集合処理合併浄化槽を利用していた地域の人口が6,341人と多くを占めている。特に、平成24年度より大規模地域を接続してきたことにより、水洗化率が向上し、全体の水洗化率も94.2%と高くなっている。これによって、平成26年度においては経費回収率が高くなったので、維持管理経費及び公債費利子の全額を賄うことができており、低い普及率の中、比較的経営は安定していると考えられる。しかし、従前より一般会計からの基準外繰入金に頼っているところであり、それを減らす為に努力をする必要がある。
老朽化の状況について
平成4年着手のため新設管路7.8Kmについては老朽化はないものの集合処理合併浄化槽地域内にあった管路28.9Kmについては約40年から30年経過しているため、管路の更新工事を行う必要があり、平成24年度から取り組んでいる。
全体総括
今後は、未供用の集合処理浄化槽地域の接続とその他人口集中地域の普及を進め、10年後の事業概成を目指す。また、啓発促進に努めて水洗化率を上げる。それらによる経営拡大、効率化を進め、経営の安定を図っていく。老朽化している管路については、長寿命化計画に基づき費用負担の平準化を図って改修を行う。