経営の健全性・効率性について
指標⑧の水洗化率は、接続指導により100%に近づきつつあります。一方、比較的短期間に下水道(汚水)管渠等を整備したため、多額の企業債償還負担が続いており、指標④の企業債残高対事業規模比率が平均を大幅に上回っています。これに伴い、⑥の汚水処理原価の数値も平均値を上回っています。反面、下水道使用料単価は府内でも安価なままとなっているため、⑤の経費回収比率は平均を下回っています。また、指標①の収益的収支比率は、老朽化した施設の改修費などが年度により異なっていることを表しています。企業債は、繰上償還や資本費平準化債の活用などにより単年度の償還費抑制を推進しています。収入である下水道使用料は、平成27年10月、平成16年度から約10年ぶりに改定をしました。老朽施設の改修は、従前、不具合が発生してから改修していたために大きな変動がありましたが、今後は老朽化状態を調査し、計画的に改修を行う方針です。
老朽化の状況について
長寿命化計画を基に、計画的に管渠を改修しています。
全体総括
支出の6割を超える企業債償還費は微減傾向にあります。しかし、一般会計からの市税による赤字補填を解消する程の効果はありません。既に繰上償還や職員削減などのコスト抑制を実施してきましたが、今後の維持管理費の抑制や下水道使用料を5年ごとに見直すことにより、経営の健全化と計画的な管渠改修に努めます。