経営の健全性・効率性について
あま市公共下水道事業は、平成16年度に事業着手して間もないため、建設投資額及びその財源である企業債も年々増えている状況である。平成22年に一部供用開始を行ったが、使用料収入も少額であるため、収益的収支比率も100%を下まわっている状況である。経費回収率についても同様に100%を下まわっており、汚水処理に係る費用について、使用料以外の収入に賄われている状況である。また、水洗化率が類似団体の平均値に対して低く有収水量が少ないことから、汚水処理原価が類似団体の平均より上まわっている原因であると考えられる。
老朽化の状況について
法定耐用年数を経過した管路がないため老朽化状況の分析は行っておりません。
全体総括
分析結果から今後の課題として、供用開始区域内の下水道未接続者への接続促進を行い、使用料収入及び有収水量を確保し経費回収率、水洗化率を向上させ、経営改善を図っていく必要がある。また、未整備区域の早期供用開始を目指し、長期的な将来人口の見通し、投資効果、整備の効率性等の総合的な観点から市街化区域内の整備を最優先として整備を進め且つコスト縮減策を取入れ、汚水処理原価の削減を図り、経営の効率性を上げる必要がある。