経営の健全性・効率性について
当市の公共下水道事業は、平成6年から下水道建設に着手し、現在も市街化区域の整備を進めています。平成23年度から単年度の整備区域を拡大しているため、収益的収支は全体的に減少傾向となっていますが、下水道への早期接続を促すことで、今後の料金収入増に努め、経営の健全化を図ります。下水道の接続人口が増えることで、以下の効果が見込めます。・料金収入の増・収益的収支比率の増・企業債残高対事業規模比率の減・経費回収率の増・有収水量の増・汚水処理原価の減
老朽化の状況について
平成6年から下水道建設に着手しているため、一番古いものでも経過年数は20年ほどであり、施設自体は比較的新しい状態です。現在老朽化による改修等は行っておりませんが、将来的には長寿命化を行い、適切な維持管理に努めていきます。
全体総括
当市は、収益的収支比率が100%を下回っており、赤字経営であることが読み取れるため、平成32年度の公営企業会計適用に向けて、早急に経営改善を図る必要があります。これまでと同様に住民への周知を徹底し、接続を訪問及び郵送で促すことによって接続率の向上に努め、下水道使用料の収入増を図ります。下水道使用料の設定料金につきましては、平成14年度の供用開始より1度も改定が行われていませんが、今後は水道課及び他市町の動向も勘案しつつ、検討していきます。