経営の健全性・効率性について
湖西市の下水道は、平成6年度に事業認可を受け下水道事業に着手し平成13年に処理場の共用を開始した。そのため普及率が低く、現在でも面整備を進めているため、収益不足の状況が続いている。初期投資の処理場建設等を含んているため、企業債残高は高水準となっている。現在、資金不足のため面整備の進捗が遅れがちになっているため、施設利用率が低くいまま伸び悩んでいる。それにより使用料収入の伸びも低いため、経費回収率も低くい状況が続いている。高度処理を実施しているため、汚水処理原価は類似団体より高めとなっている。今後、使用料の改定を検討する必要がある。水洗化率は、類似団体よりもわずかではあるがよい値を示している。
老朽化の状況について
下水道事業に着手してまだ年数が浅いため、大きな老朽化の問題はないが、処理場設備等については、今後長寿命化計画などの策定が必要になる。
全体総括
今後、下水道事業を促進するため、面整備の財源をどのように確保していくかが大きな問題である。また、経費回収率を高めるため、使用料の改定を検討する必要がある。同時に長寿命化計画などの策定を検討する必要がある。