浜松市:浜松医療センター

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収集されたデータの年度

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経営比較分析表(2020年度)

地域において担っている役割

浜松医療センターは、救急・小児・周産期医療を中心に4疾病や感染症、エイズなどの政策的医療を提供している。また、「地域医療支援病院」や「災害拠点病院」、「がん診療連携拠点病院」の指定を受け、第二次、第三次救急病院として24時間365日患者を受け入れ、地域医療に不可欠な存在として、高度急性期・急性期を中心とした医療を提供している。新型コロナウイルス感染症への対応としては、「重点医療機関」の指定を受け、専用病床を確保し患者の治療にあたった。

経営の健全性・効率性について

当院が属する二次医療圏には、一般病床が500床を超える病院が当院を含め4院あり、病院機能の役割分担が求められている。そのような状況の中、当院は不採算・特殊医療を積極的に担っているため、患者1人1日当たりの収益は平均値を下回っている。また、新型コロナウイルス感染拡大による救急・紹介患者の減少やクラスター発生に伴う診療休止などの影響により、病床利用率は前年度より6.8ポイント下回った。医業収支比率は、新型コロナウイルス感染症に係る国・県支出金の増などによる医業外収益の増により、前年度より4.6ポイント下回った。

老朽化の状況について

当院は、築後48年を経過しており、有形固定資産減価償却率が高く、施設の老朽化や患者の療養環境の向上が課題となっているため、令和6年1月開院を目途に新病院の整備を進めている。経常収支比率は100%を継続して超えており、更新経費は経常収益で賄える見込みである。

全体総括

浜松医療センターにおいては、不採算・特殊医療を担いつつ、高度な医療を行うことで、患者1人1日当たりの収益を向上させることが課題である。また、新病院の整備により、救急・災害医療、循環器系疾患医療、がん医療の3つの機能について重点的に強化し、ハイパー急性期病院を目指すことで、医業収支比率の向上を図る必要がある。新型コロナウイルス感染症への対応では、引き続き公立病院として地域で求められる医療を提供していく。

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