経営の健全性・効率性について
⑴収益的収支比率は80.24%で、単年度収支は赤字となりました。前4年平均値との比較では△0.74%低下しています。⑵企業債残高対事業規模比較は5483.62%で、類似団体の平均値を3,568.68%上回っています。これは、施設の建設に係る企業債です。⑶経費回収率は88.57%で、類似団体の平均値を54.55%上回っています。汚水処理経費の一部を公費で賄っているため、適正な料金収入の確保及び経費節減が必要です。⑷汚水処理原価は245.15円で、類似団体の平均値より308.62円低く、概ね効率的な経営を行っています。⑸施設利用率は27.78%で、類似団体の平均値を8.66%下回っています。超高齢化・人口減少等により、今後汚水流入量の増加が見込めないため、汚水処理施設の能力が過大となっています。⑹野沢処理区の水洗化率は100.00%で、適切な汚水処理が行われています。
老朽化の状況について
⑴管渠改善率は0.00%です。今後、管渠の更新が課題となります。⑵野島処理場は、供用開始から17年経過しています。汚水処理機器は耐用年数を経過しており、今後、多額の修繕費用が必要です。
全体総括
1収益的収支比率が100%未満のため、適正な使用料収入の確保及び経費節減に努めます。2施設野沢処理場は、市営住宅の汚水処理施設として、山間地に設置されており、公共下水道との接続が難しいため、当分の間は現状を維持します。